2026. 10. 28 (水)

[アジアビズ] 高市早苗首相就任1年…補助金で支えられた景気回復の「請求書」

  • 節約要請の代わりに補助金…実質賃金8ヶ月連続増加

  • 財源不安に長期金利3%台・円安…BOJ・米国もブレーキ

  • 言葉は変わったが減税はそのまま…参議院・中国が変数

高市早苗日本総理が21日現地時間東京総理官邸で就任1周年を迎え記者に発言している写真EPA連合ニュース
高市早苗日本総理が21日(現地時間)東京総理官邸で就任1周年を迎え記者に発言している。 [写真=EPA連合ニュース]



「公約を一つずつ着実に実現していくことが使命だと考え、1年間走ってきた。」

就任1年を迎えた高市早苗日本総理は、21日に記者と会い物価上昇率を「G7で最も低い水準に抑えた」と強調した。代表政策である『責任ある積極財政』が賃金や株価の上昇、GDPの拡大につながったと自己評価した。しかし、「成果を十分に実感できていない方が多いという点も重く受け止めている」とし、食料品消費税2年減税と支援金を含む法案の通過を訴えた。

高市総理が掲げた成果と国民が感じる現実の違いは、過去1年の経済指標や市場、外交の現場で明らかになっている。
 

経済活動を優先した物価対策…実質賃金8ヶ月連続増加



日本の実質賃金は9年半ぶりに8ヶ月連続で増加した。高市政権発足以降の月平均増加率は1.0%で、長期政権を持った第2次安倍政権(-0.9%)や小泉政権(-0.7%)の最初の1年と対照的である。今年の春闘(日本の春季賃金交渉)の賃金引き上げ率は3年連続で5%台であり、2025年度の民間設備投資は128兆円で史上最高水準であった。

今年の春、アメリカのイラン攻撃により原油とナフサの供給不安が高まる中、政府・与党の一部からエネルギー節約要請論が出た。しかし、高市総理は「景気を冷やしたくない」として要請を保留し、ガソリン補助金や電気・ガス料金支援などで価格を抑えた。

物価上昇が抑制されると、賃金から物価上昇分を引いた実質賃金も改善される。日本経済新聞(ニッケイ)は、総理が強調してきた『家計の余裕』がまだ政府が支える『官製』段階であると診断した。来年4月に始まる消費税減税を加えれば財政負担も大きくなる可能性がある。
 

金利3%台・円163円…戻ってきた負担



市場は金利と為替に敏感に反応した。長期金利は政権発足時の1.6%台から9月下旬には一時3.1%台に上昇し、約30年ぶりの最高値を記録した。朝日新聞は、積極財政と減税財源に対する不安が金利急騰の背景になったと分析した。円の価値もドル151円台から7月には163円台まで下落し、39年ぶりの最低値を記録した。

長期金利の上昇は住宅ローンや企業融資の金利、政府の国債利子負担を増加させる可能性がある。円安は輸出企業の価格競争力には有利だが、原材料やエネルギーを輸入する企業や家計のコストを高める。

熊野英夫ABC経済研究所代表エコノミストは「大規模な財政投入は需要を生み出しインフレを助長する可能性がある」と警告した。
 

日本銀行は『国債注文』を拒否、アメリカは『リフレ中断』要求



急騰する長期金利を抑えるために、総理が打ち出したカードは安倍前総理時代の解決策であった。日本銀行(BOJ)が国債を大量に買い入れ金利を下げる方法である。

朝日によれば、高市総理は5月に上田和夫日本銀行総裁と会った際、金利引き上げ(0.75%→1.0%)には反対しつつも、日本銀行の国債買入を増やしてほしいという趣旨の発言をした。短期金利を上げても長期金利の上昇は抑えるという計算であったと政府関係者は伝えた。

日本銀行は応じなかった。デフレ脱却のために国債を大量に買い入れて資金を供給していた2013年とは異なり、今は物価と円安を抑えることが優先と見ているためである。日本銀行は国債買入の縮小を続け、高市政権発足以降9月までに金利を3回引き上げた。

アメリカでもブレーキがかかった。スコット・バイセントアメリカ財務長官は9月初め、国の資金を供給し低金利を維持して景気を刺激するいわゆる『リフレ政策』の中断を公然と要求した。ドナルド・トランプアメリカ大統領も9月の首脳会談で円安懸念を示した。

高市総理は就任後トランプ大統領と9回も協議し、安倍・小泉政権よりもアメリカに多くの配慮をしてきた。しかし、アメリカも国債金利上昇に伴う負担を抱えており、日本の事情を考慮する余裕はない状況である。

すると、高市総理の発言も変わり始めた。総理は国会の所信表明演説で『市場』という言葉を5回も使った。7日には市場が予想と異なる動きをすれば歳出・歳入を見直すとし、翌日衆議院本会議では「いわゆるリフレ政策が必要な局面ではない」と述べた。ある政府関係者は「言葉を変えながら『市場を気にしている』というメッセージを送っている」と語った。

発言の変化が実際の政策転換につながるかは不透明である。熊野エコノミストは2040年度まで民間と公的に370兆円以上の投資計画を挙げ、「総理のリフレ否定は市場をなだめるためのリップサービスに過ぎず、実際にはリフレ政策である」と指摘した。彼は年末予算案と来年7月の金利を決定する日本銀行審議委員2名の人事でリフレ政策を本当に放棄したかどうかが明らかになると見ている。
 

支持率62%でも参議院4議席不足



総理の最大の資産は支持率である。ニッケイ調査によれば内閣支持率は発足当初74%、現在も62%である。自民党支持率より21ポイント(9月基準)高く、党よりも総理個人への支持が大きい。

しかし、高い支持率が政策への応答だけを意味するわけではない。朝日調査で支持理由1位は発足直後は政策だったが、最近では『他の内閣より良さそうだから』に変わった。代案がないために支持する傾向が強まったと解釈される。ニッケイも党内に明確な基盤がない総理が支持率に頼り党と国会を導いていると評価している。

高い支持率だけでは乗り越えられない壁が参議院である。自民党と日本維新の会の連立与党は参議院で過半数に4議席足りない。今年の予算案も会計年度を越えて4月7日にようやく参議院を通過した。高市総理が家計負担を軽減するとして掲げた消費税減税法案も野党の協力なしには処理が難しい。
 

途絶えた対話の中国…訪日客56%減少


中国との関係はさらに悪化した。高市総理の『台湾有事に介入』発言以降、中国は日本産水産物の輸入中止や対日輸出規制、旅行・留学自粛令で対抗した。今年1~8月の中国人訪日客は前年同期比で56%減少した。

トランプ大統領とは9回も意見を交わしたが、習近平国家主席とは就任直後に一度会った後、対話が途絶えた。アメリカとの関係強化に集中する一方で、中国との関係は悪化し、外交的負担が増している様子である。

約50年間自民党員として活動してきた岐阜県のある機械製造業者経営者は、2月の総選挙で高市総理の演説を最前列で聞く熱心な支持者だったが、今は「少し失望した」と語る。円安で数億円の損失を被り、1~2週間かかっていた中国の通関も1ヶ月に延びたという。高市総理の経済政策と外交がブーメランとなって支持者に戻ってきている事例である。

高市総理は11月に中国の深センで開催されるアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議に出席する。習主席と対面する機会があるかはまだ不透明である。

年末には減税財源と防衛費を一緒に盛り込む予算編成が待っている。1年間走ってきた高市政権は、これからの請求書を支払いながら国民が実感できる成果を出さなければならない2年目を迎える。
実感できる成果を出さなければならない2年目を迎える。





* この記事はAIによって翻訳されました。
亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。
기사 이미지 확대 보기
경북 포항시 경북 포항시
닫기