2026. 10. 27 (火)

直接破壊しなくても最大1500万円… フランス、デモによる器物損壊『連帯賠償法』推進

  • フランス上院、マクロン政府の『器物損壊賠償法』の迅速審議に着手

ストラスブールで行われた物価上昇抗議デモで、参加者がフランス国旗を持っている。 [写真=AP]
ストラスブールで行われた物価上昇抗議デモで、参加者がフランス国旗を持っている。 [写真=AP]

フランス政府は、デモ中に発生した略奪や器物損壊行為について、直接参加していなくても近くのデモ参加者に賠償責任を負わせる強力な法律の制定を迅速に進めており、労働界や左派陣営の反発が強まっている。

25日(現地時間)に英紙ガーディアンが報じたところによれば、フランス上院は今週、エマニュエル・マクロン政府が迅速処理を進めているいわゆる『器物損壊賠償法(vandals pay law)』を本格的に審議する。

この法案は、デモ現場で器物を破壊した者と同じグループにいたり、破壊現場近くでデモを続けた場合、直接破壊していなくても最大1万ユーロ(約1500万円)の賠償責任を負わせる内容が核心である。また、デモ現場を監視するためにドローンの活用を大幅に拡大する方針も含まれている。

この法案は、昨年5月に欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンズリーグでパリ・サンジェルマン(PSG)がアーセナルを破った後に発生した暴力事件を契機に初めて策定された。しかし、最近では教育環境の改善や物価上昇、公共サービスの悪化を求める学生・労働組合・『黄色いベスト』デモが放火や略奪で汚染され、論争の中心に立っている。

セバスティアン・ルコルニュ(Sébastien Lecornu)フランス首相は最近の暴力的なデモの様相について言及し、「この法案は絶対に必要である」と強調した。
 
エマニュエル・マクロンフランス大統領 [写真=AP]
エマニュエル・マクロンフランス大統領 [写真=AP]

政府がデモの収束に苦慮する中、極右志向の国民連合(RN)のマリーヌ・ルペン議員は『法と秩序』を前面に出し、次期大統領選挙での地位を広げている。

欧州議会の資金流用疑惑で有罪判決を受けたが、最高裁に上訴中のルペン議員は25日、オルレアンで8000人以上の支持者が集まる中で大統領選キャンペーンを開始し、「フランスに秩序を取り戻す」と約束した。

RN側は今回の法案が元々自党の構想であったと主張している。ルペン議員は演説で「器物を破壊した暴徒は代償を払うことになる。生涯をかけてでも返済させる」と声を大にした。

左派陣営や労働界は、集会の自由を侵害する毒素条項だとして強く反発している。

過激左派『ラ・フランス・アン・スミーズ』のエリック・コクレル議員は「直接破壊していない損害に1万ユーロを支払うリスクを冒す人はいない」とし、「この法はフランスの街頭デモの終焉を意味する」と批判した。共産党所属のファビアン・ゲ上院議員やフランス人権連盟(LDH)も「デモの自由に対する深刻な攻撃であり、法治主義の後退だ」として撤回を求めた。

法学界からの警告も続いている。セルジュ・スラマグルノーブル・アルプ大学教授は「非常事態宣言なしに行われる大規模な市民自由の制限は前例がない」とし、「このような悪法が通過すれば、将来的に極右政権が誕生した際に法改正なしで合法的に市民を弾圧する手段となる」と指摘した。




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