2026. 10. 22 (木)

企業貸出が900兆円に迫る…銀行業界、融資インフラの高度化を加速

  • ハナ銀行、貸出実行・不渡損失率算出システムの改善に着手

  • 国民銀行ERP内製化・ウリ銀行AI導入…企業金融競争力強化

写真=チャットGPT
[写真=チャットGPT]

企業貸出市場が急速に拡大する中、銀行は企業金融インフラの高度化を加速させている。貸出規模を増やす営業競争を超え、融資実行手続きを簡素化し、信用リスク管理体制を精緻化する動きが見られる。企業の会計・資金管理業務を銀行システムと連携させたり、人工知能(AI)を活用するなど、企業金融競争の重心が業務効率性とデータ活用能力に移行している。

21日、金融業界によると、ハナ銀行は今月「企業融資多件実行プロセス改善」と「不渡時損失率(LGD)算出プロセス及び推定システム改善」のための事業者選定に着手した。企業融資実行過程の繰り返し業務を削減し、貸出不良に伴う予想損失をより精緻に測定するための作業である。貸出取扱いの拡大に対応し、業務効率性とリスク管理能力を同時に強化しようとする動きと解釈される。

銀行が企業金融インフラの整備を加速する背景には、急激な企業貸出の増加がある。KB国民・新韓・ハナ・ウリ・NH農協など5大銀行の昨年9月末の企業貸出残高は886兆4813億ウォンで、昨年末より約41兆8000億ウォン増加した。9月だけで8兆951億ウォン増加し、2年5ヶ月ぶりの最大増加幅を記録した。家計貸出規制が続く中、企業金融が銀行業界の主要成長エンジンとして浮上し、これを支えるシステムの重要性も高まっている。

特に融資業務の自動化が主要課題として浮上している。企業融資は審査から承認、実行まで複数の手続きを経るため、取扱い規模が増えるほど業務負担も大きくなる。そのため、銀行はAIを活用して繰り返し業務を削減し、審査と実行に必要な時間を短縮する方策を推進している。

ウリ銀行は約50段階で構成される企業融資業務のうち、約20をAI中心に再設計している。情報照会や資料検証、審査資料作成などをAIが支援することで、業務時間を年間約5万時間削減することを目指している。

企業金融インフラの改善は、企業経営データの活用にも拡大している。銀行は口座取引だけでなく、会計や資金管理など企業経営活動全般にサービス範囲を広げ、キャッシュフローや資金需要を把握する基盤を強化している。

KB国民銀行はコアバンキングの現代化2段階事業の一環として、企業バンキングに全社的資源管理(ERP)機能を内製化する作業を進めている。既存の口座照会や振込中心の企業バンキングに自動化帳簿と資金管理機能を組み合わせ、金融取引と会計情報を連携させる方式である。企業顧客の業務便宜性を高めると同時に、取引データを活用したカスタマイズ金融サービス提供の基盤を整えるという構想である。

金融業界関係者は「銀行にとっては、融資処理コストを削減しつつ、企業顧客との接点を広げ、不良リスクにも備えることができる点で、インフラ改善の重要性がさらに高まるだろう」と述べた。





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