2026. 08. 28 (金)

平昌上院寺木造帝釋天倚坐像が国宝に指定

  • 「任実珍丘寺址鉄造如来坐像」など5件も国宝に指定

平昌上院寺木造帝釋天倚坐像及び納入物の写真国立文化財庁
平昌上院寺木造帝釋天倚坐像及び納入物 [写真=国立文化財庁]

国立文化財庁は27日、朝鮮前期に制作されたと推定される「平昌上院寺木造帝釋天倚坐像」が国指定文化財の国宝に指定されたと発表した。

「平昌上院寺木造帝釋天倚坐像」は、仏教美術において主に仏画として描かれていた帝釋天像を彫刻で表現した珍しい例である。2008年に発見された納入物の修復記録と木造文殊童子坐像(国宝)の発願文から、少なくとも1645年(仁祖23年)以前に制作された朝鮮前期の作品と推定される。

椅子に座った姿勢、ふっくらとした顔、高く持ち上げられた宝髻(仏や菩薩の頭上にある髷)などから、考慮後期の様式が引き継がれていることが示されている。朝鮮前期の仏教彫刻史研究や当時の納入儀式を理解するための重要な資料として高い価値を持つ。

「任実珍丘寺址鉄造如来坐像」、「李慶胤筆山水人物図帖」、「三峰先生集巻1」、「初雕本瑜伽師地論巻3」、「安城高信王誌」なども国宝に指定された。

「任実珍丘寺址鉄造如来坐像」は、9世紀末から10世紀初めに制作されたと推定される鉄仏である。手や身体の一部は欠損しているが、バランスの取れた比率と洗練された彫刻技法から原型美がよく表れている。逆三角形の顔、整った顎と口、二重曲線の鼻筋、細い目元など、9世紀後半の鉄仏の典型的な特徴を備えている。細い腰と膨らんだ胸、柔らかく流れる衣の皺には、統一新羅の全盛期の造形伝統が反映されている。この仏像は、新羅後期の九山禅門の中で最初に建立された実相禅の拠点寺院である任実珍丘寺に奉安されていると推定され、歴史性・芸術性・造形性を兼ね備えた優れた作品として評価されている。
 
李慶胤筆山水人物図帖の写真国立文化財庁
李慶胤筆山水人物図帖 [写真=国立文化財庁]

ホリム博物館所蔵の「李慶胤筆山水人物図帖」は、朝鮮中期を代表する文人画家である李慶胤(1545~1611)の作品で、山水人物図が収められた画帖である。1~9面には李慶胤の作品とされる山水人物図が、10~13面には作家不詳の金泥山水が、14~22面には作家不詳の花鳥図や人物図などが収められている。

この画帖には、宣祖時代の文人である崔立(1539~1612)が記した題画詩と跋文が共に収められている。題画詩とは、絵の題名に関連する詩を作り、画面に書き込んだものであり、跋文とは作品の全体的な内容や制作経緯などが記されたものである。これは、元の所蔵者、制作経緯、鑑賞記録が共に伝わる珍しい例であり、朝鮮中期の文人交流や画帖形成過程を示す重要な美術史的資料であり、李慶胤の画風を把握するための価値ある作品である。
 
三峰先生集巻1の写真国立文化財庁
三峰先生集巻1 [写真=国立文化財庁]

ソウル歴史博物館所蔵の「三峰先生集巻1」は、朝鮮建国功臣の鄭道伝の文集で、1465年(世祖11年)に印刷された重刊本の第一巻である。太祖時代に刊行された初刊本が王子の乱で散逸した後、子孫たちが散逸した文を集めて再刊行した歴史を持つ。特にこの版にのみ収録された李穡の跋文などは、「三峰先生集」の初期刊行および伝来過程を明らかにする重要な根拠であり、朝鮮初期の文集研究のみならず、史学や書誌学の分野でも学術的価値が非常に高い。

ホリム博物館所蔵の「初雕本瑜伽師地論巻3」は、唐の玄奘が翻訳した全100巻のうちの第3巻にあたる典籍である。現在まで国内外で同じ巻次が発見されたことがない唯一の版であり、希少性が非常に高い。保存状態に若干の不安がある部分もあるが、考慮時代の唯識学(大乗仏教の一派)研究の水準を示すだけでなく、考慮時代に漢文を我が言葉に翻訳して読むことができるように注釈が丁寧に示されており、国語史研究にも貴重な資料である。



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