2026. 08. 28 (金)

モバイルから映画館へ…『ワインドアップ』・『父の家ごはん』ショートドラマの挑戦

『ワインドアップ』と『父の家ごはん』のポスター [写真=CGV, ロッテシネマ]
『ワインドアップ』と『父の家ごはん』のポスター [写真=CGV, ロッテシネマ]
1~5分程度の短い尺と縦型画面。スマートフォンのモバイル環境に最適化されていた『ショートドラマ(Short-form Drama)』が大画面に進出している。ウェブ上で軽く消費されていた『スナックカルチャー』コンテンツが映画館というオフライン空間に進出し、新たな視聴環境を模索する実験が始まった。

最初に映画館の扉を叩いたのは、アイドルファンダムを狙ったハイティーンスポーツ作品である。7月2日にCGVで単独公開された『ワインドアップ:ザ・ムービー』は、グローバルK-POPショートフォームプラットフォーム「キッツ(KITZ)」で累計視聴回数3000万ビューを記録したプレミアムショートドラマ『ワインドアップ』の劇場版である。トラウマに苦しむ高校野球投手と転校生マネージャーの友情を描いた作品で、グループNCTのジェノとジェミンが主演し、Netflixの『ムーブ・トゥ・ヘブン』のキム・ソンホ監督が演出した。

『ワインドアップ:ザ・ムービー』の劇場進出戦略は『フォーマットの変換』である。制作陣はモバイル向けに制作された縦型本編をスクリーン規格に合わせた横型画面に新たに再加工した。映画館という空間がもたらす没入感を最大化するために映像美を映画的に磨き上げた。この作品は第30回富川国際ファンタスティック映画祭(BIFAN)『プラットフォーム企画展:ショートフォームシネマ』部門に公式招待され、ショートドラマの拡張を示した。

一方、ショートドラマの本来的な形である『縦型フレーム』を映画館のスクリーンにそのまま掛ける試みも登場した。9月9日にロッテシネマで単独公開されるイ・ジュニク監督の『父の家ごはん』である。コリタ作家の同名ウェブトゥーンが原作のこの作品は、40年間食卓の暴君として君臨していた父ハ・ウン(チョン・ジニョン役)が、料理法を忘れた妻スンエ(イ・ジョンウン役)に代わって初めて台所に入ることで起こる家族ドラマである。

『王の男』や『資産の魚』などを手掛けたイ・ジュニク監督の初のショートドラマ演出作であり、チョン・ジニョン、イ・ジョンウン、ビョン・ヨハンなどの実力派俳優がショートフォームエコシステムに飛び込んだ点でも注目される。特に『父の家ごはん』は縦長のモバイルフォーマットを映画館でそのまま上映する。ランニングタイムは2時間36分(156分)である。イ・ジュニク監督は「縦型フレームの中でキャラクターの深い部分まで鮮明に観察できる」と演出意図を明らかにした。この作品は劇場上映後、ショートフォームプラットフォーム「レジンスナック」を通じて短いエピソード単位で分割公開される予定である。

劇場側はこのようなショートドラマ上映が『コンテンツの多様化』の一環であるとの立場である。

ロッテシネマ関係者は「映画に限らず、さまざまなコンテンツを映画館で体験できるように上映領域を広げている」と述べ、「『父の家ごはん』もモバイルで消費されていたショートドラマを大画面と音響など映画館インフラを通じて新たに体験する試みである」と説明した。さらに「今後も形式やジャンルの境界を超え、新しい映画館体験を提供するコンテンツを継続的に発掘する計画である」と付け加えた。

鍵となるのは、モバイル文法に慣れたショートドラマが一般観客に映画館観覧の誘引を十分に提供できるかどうかである。画面を横にして映画的没入感を追求した『ワインドアップ』と、縦型フレームをそのまま押し通した『父の家ごはん』。それぞれ異なる方法でスクリーンに登場した二作品の成果が、今後のショートドラマのオフライン流通の方向性を測る試金石となる見込みである。




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