2026. 08. 19 (水)

金融監督院の地方移転案に労働組合が反発…「金融監督の後退を招く愚策」

ソウル・汝矣島に位置する金融監督院の全景
ソウル・汝矣島に位置する金融監督院の全景。 [写真=ユ・デギル記者 dbeorlf123@ajunews.com]
金融監督院が政府の第2次公的機関地方移転対象に含まれる可能性が取り沙汰される中、金融監督院労働組合が強く反発している。労働組合は、金融監督機関の地方移転が金融消費者保護と監督の専門性を損ない、監督コストを増加させるだけだとし、移転計画の即時中止を求めた。

18日、金融投資業界によると、金融監督院労働組合は前日17日に「消費者と金融現場を徹底的に無視する画一的な地方移転計画を即時中止せよ」というタイトルの声明を発表した。

労働組合は最近の報道を通じて、政府が8月末に発表する第2次公的機関地方移転対象に金融監督院が含まれる可能性があるとの情報に対し、「大多数の公的機関の移転という画一的な目標に埋没し、金融を最前線で監督すべき監督機関まで後方に後退させる愚策を講じることは非常に懸念される」と述べた。

労働組合は、金融監督現場との物理的な断絶が金融消費者の被害につながる可能性があると指摘した。労働組合によると、金融に関する苦情の81.4%は首都圏に集中している。金融監督院が首都圏を離れる場合、金融消費者のアクセスが低下し、苦情処理の迅速性と効率性も低下する可能性があるという。

金融会社や上場企業が首都圏に集中している点も問題視された。労働組合は、金融会社の本店の91.6%、現場検査対象の88.3%、上場企業本社の72.7%が首都圏に密集していると明らかにした。

金融監督院が地方に移転する場合、金融会社の許認可や各種申請書の受理、現場検査などのために職員が再び首都圏に移動する非効率が生じる可能性があると主張している。また、首都圏出張所の運営費や職員の出張費などの追加コストも発生する可能性があると指摘した。

増加した監督コストが金融機関の監督分担金の上昇につながる可能性も指摘された。その結果、貸出金利や手数料の上昇を通じて最終的に金融消費者にコストが転嫁される可能性があるという。

専門人材の流出に対する懸念も表明された。労働組合は、地方移転によって核心的な専門人材が大量に流出する場合、高度化する金融環境に対応する監督能力が弱まり、消費者被害が拡大する可能性があると主張した。

アメリカの証券取引委員会(SEC)や連邦準備制度(Fed)、イギリスの金融行動監視機構(FCA)、ドイツの連邦金融監督庁(BaFin)、日本の金融庁など主要国の事例を挙げ、金融監督機関を資本市場の中心地から分離した例を見つけることが難しい点も強調した。

労働組合は「金融市場の安定と金融消費者保護のために国家金融システムを危機に陥れる可能性のある金融監督院の地方移転に強く反対する」とし、計画の即時中止を求めた。

金融監督院の地方移転は、まだ政府が正式に確定した事項ではない。政府は第2次公的機関移転を国政課題として推進しており、2026年内に移転ロードマップを策定する計画である。政府は昨年3月の国家政策調整会議で、移転対象の例外基準を最小限にし、機関を複数の地域に分散配置する方式は避けると明らかにした。

労働組合は可能なすべての対応策を検討している立場であり、金融監督院の地方移転に関する議論が本格化すれば、対立が避けられない見込みである。



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