2026. 08. 13 (木)

北米のK-造船、艦船MRO拠点確保競争が加速

  • ハンファ、オスダルUSAの買収を推進…フィリピン造船所に続き米国拠点を拡大

  • HD現代、50億ドルファンドで造船所・供給網投資…現地基盤強化

  • 三星重工、米国トレーニングセンター設立推進…溶接・塗装人材を直接育成

ハンファフィリピン造船所の全景
ハンファフィリピン造船所の全景 [写真=ハンファ]

国内造船会社が海外の艦船維持・保守・整備(MRO)事業の拡大に向けて現地拠点の確保を加速している。アメリカやカナダなどの主要友好国が自国の整備能力を重視する中、国内造船会社も単なる受注を超え、現地造船所の買収や戦略的提携を拡大している。

12日、業界によると、ハンファは最近、オーストラリアの造船・防産業者オスダルのアメリカ事業部「オスダルUSA」の買収に向けて、10億5000万~12億ドル規模の非拘束的条件付き買収提案を行った。これはハンファが2024年に買収したフィリピン造船所に続く、2つ目のアメリカ造船所拠点の拡大である。買収が成立すれば、アメリカ国内で艦船の建造だけでなくMROも行える現地基盤を追加で確保することになる。

業界では、ハンファがアメリカ内の造船所確保に積極的な理由として、艦船事業の特性上、現地生産・整備拠点の重要性が挙げられる。艦船MROは国内造船所でも実施可能だが、現地拠点を持つことで整備が必要な艦船を長距離移動させずに対応できる。さらに、造船所と熟練人材、機材供給網を一緒に確保すれば、繰り返し発生する定期整備や緊急修理の量に対応する基盤も広がる。

HD現代もアメリカ内の艦船事業拡大に向けた現地拠点確保策を検討している。アメリカ造船所の買収を含む様々な方策を検討しており、まだ具体的な買収成果は出ていない状態である。代わりに現地造船所や機材業者、投資家を次々とパートナーとして確保し、アメリカ事業基盤を広げている。

代表的な例として、アメリカのプライベートエクイティファンド「サーバラス」と50億ドル規模の韓米造船産業投資ファンドを設立したケースがある。HD現代の関係者は「アメリカ内の造船所の買収と近代化、機材・供給網企業への投資、自律航行・人工知能(AI)などの先端造船技術開発が主要な投資対象」とし、「HD現代はアンカー投資家として技術アドバイザーとして参加する計画」と述べた。

HD現代はアメリカ海軍・防産業者との協力範囲も広げている。今年4月、国内企業として初めてアメリカ海軍研究局(ONR)の核心研究開発(R&D)課題を受注し、アメリカ防産企業「アンドゥリル」とは無人水上艦の開発と市場進出に向けた協力も進めている。

三星重工は直接的な造船所確保よりも現地人材と技術基盤を構築する方式でアメリカ市場進出基盤を整えている。先月、韓米造船協力センターの開所を契機に、アメリカ企業との造船所運営と船舶建造技術分野の協定及び共同研究契約を締結した。

アメリカMROパートナーであるビガマリングループとともに、アメリカ北西部地域にトレーニングセンターを設立する計画もある。トレーニングセンターは船舶建造と修理に必須な溶接と塗装人材確保のための施設である。特に三星重工が保有する溶接・塗装施設、教育プログラムなどの先端技術とノウハウが積極的に活用される予定であり、アメリカ内での三星重工の地位がさらに強化される見込みである。

このような企業の動きは北米艦船MRO市場攻略の布石と解釈される。特にカナダは国防・安全規定上、外国企業の直接進出が制限される可能性が高いため、現地造船所との協力や製造ライセンス方式が有力な進出戦略として挙げられている。

イ・シンヒョン ソウル大学造船海洋工学科長は「艦船MROは整備が必要な艦船を迅速に支援できる現地対応能力が核心競争力」とし、「国内造船会社がアメリカ現地の造船所を確保したり協力網を構築することも、結局北米市場で持続的な事業基盤を整えるための戦略」と述べた。



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