2026. 08. 04 (火)

移民者6万人が押し寄せたセウタ、波は越えたが…72名死亡・対立は「現在進行形」

  • スペイン領セウタでの6万人の難民流入事態が収束に向かう中、地域内での「受容 vs 拒絶」の住民対立が深刻化

  • 少なくとも72名の死亡が確認され、一部は当局の警備を避けて隠れ家を転々とする

モロッコに向かう移民者たちの様子。写真=聯合ニュース
モロッコに向かう移民者たちの様子。[写真=聯合ニュース]
 

北アフリカに位置するスペイン領セウタは、史上初の「移民者6万人流入事態」を経験した後、深刻な余波に悩まされている。大規模な移民者の波はある程度収束したが、地域社会内部の対立が激化する一方で、今回の事態を事実上放置したモロッコへの批判の声も高まっている。

3日、聯合ニュースによると、セウタ当局は都市の統制を取り戻しつつあり、多くのモロッコ人が故郷に戻ったが、都市の至る所には依然として緊張感が漂っている。この過程で国境を越えようとして死亡した移民者は、少なくとも72名に上るとされている。

最も顕著な影響は、住民間で爆発したイデオロギー対立である。スペインの極右政党ボックス(Vox)を支持すると明かした住民は、「誰にでも扉を開くわけにはいかない」と述べ、移民者受け入れ政策を進める左派傾向の中央政府を非難した。一方、道の向かい側では数十人の左派の抗議者が集まり、「必死に国境を越えた人々を冷たく扱う地域社会は恥ずべきだ」と反論した。

ヨーロッパ本土へ向かう夢を抱いてセウタの国境を越えた移民者たちの状況は悲惨である。SNSを通じて「国境が開いた」という噂を聞き、無計画に海を渡ってきたが、閉ざされた店や警察の取り締まり、一部住民の露骨な敵意に直面し、彼らの希望は粉々に砕けた。結局、大多数は飢えに耐えられず、涙を流しながらモロッコに引き返した。現在、セウタ市内に残っている移民者は1000人未満と推定されており、彼らも装甲車を動員した当局の厳重な警備のため、深刻な飢餓に苦しんでいると伝えられている。

事態が収束の方向に向かう中、現地外からは今回の事態の根本的な背景について様々な見解が出ている。複数の外信分析によれば、サンチェス・スペイン首相が7月20日にアルジェリアを訪問し、ガス管協力を拡大したことがモロッコを刺激した主要な背景とされている。

モロッコが国境管理を意図的に緩めて事態を煽ったとの分析は、多くの外信で確認されている。スペイン国防大臣は公然とモロッコの「脅迫(blackmail)」という表現を用い、2021年にも類似の手法が使用された前例がある。

国際外交界では、モロッコが移民問題をスペインとEUに対する圧力カードとして利用したとの分析が支配的である。一部では、トランプ大統領がスペインを「ひどいNATOパートナー」と公然と批判するなど、アメリカとモロッコの利害関係が交差しているとの見方もあるが、具体的な関連性はまだ確認されていない。

匿名を希望するセウタの現地警官は、「モロッコが移民者の流入を防ぐために何もせず、むしろこれを助長したことが今回の事態で最も懸念される点である」と批判した。





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