2026. 06. 29 (月)

国際決済銀行「AIバブル崩壊、グローバル経済の主要な脅威」

  • インフレ再発の可能性も主要なリスク

AIデータセンターの写真(ゲッティイメージバンク)
AIデータセンター[写真=ゲッティイメージバンク]
国際決済銀行(BIS)は、人工知能(AI)バブルの崩壊やインフレ再発、財政負担がグローバル経済を脅かす主要なリスク要因として浮上していると警告した。

28日(現地時間)に発表されたBISの年次報告書によれば、これらの要因は現在注目すべき「圧力点」とされ、金融システム全体に潜む脆弱性がどのような衝撃もさらに大きく増幅させる可能性があると指摘している。「世界経済は依然として進展とリスクが交錯する流れにあり、経済の回復力はますます試され、圧迫されている」と評価している。

この報告書は、欧州中央銀行(ECB)がポルトガルのシントラで29日から7月1日まで開催される年次中央銀行フォーラムを前に発表された。BISは特にAI投資のブームが収束した場合、株式市場や信用市場、実体経済全体に衝撃が波及することを懸念している。

BISは「(AI関連の)収益に対する失望は突然の資金回収を引き起こし、資本支出(CAPEX)ブームを長期的な投資不況に転換し、金融環境に連鎖的な影響を及ぼす可能性がある」とし、「今日の主要な株式市場の調整は、過去よりも大きなマクロ経済的結果をもたらす可能性がある」と指摘した。

特にBISは、AIバブルの崩壊や高金利によるリスクの再評価が引き金となった場合、信用市場に2008年のグローバル金融危機と類似の衝撃を与える可能性があると警告している。BISはAI業界の資金調達構造にも脆弱性があると見ており、代表的な例として株式投資と負債、供給者・顧客契約が混在するいわゆる「循環金融」取引を挙げている。

例えば、半導体企業とハイパースケーラー(大規模技術インフラ企業)がAI開発企業やネオクラウド企業の株式を取得すると、これらの企業は再び半導体やコンピューティングパワーを数年間購入することを約束するという形である。AIデータセンターの建設も第三者に委託されるケースが増えており、これらは施設を建設した後、長期契約を通じてハイパースケーラーに再賃貸し、契約には解約条項が含まれることもある。

BISは「これらの取引の条件は通常適切に公開されず、同じ資産が何度も担保として提供されるリスクがある」と指摘している。

インフレ再発の可能性も主要なリスクとして挙げられた。ブルームバーグは、イラン戦争によって引き起こされたエネルギー供給の衝撃が緩和される可能性に対する楽観論と対照的であると評価している。

BISはエネルギー供給の混乱がまだ終わっていない可能性があり、インフラの復旧にも時間がかかると見ている。既存の衝撃の影響が物価に長く残る可能性も懸念されており、これはECBなど主要機関の見解とも一致している。

先週、アメリカでは個人消費支出(PCE)物価指数が前年同月比4.1%上昇し、2023年4月以来3年ぶりの高水準を記録した。このため、ユーロ圏の物価指標も当局の目標値である2%を大きく上回る可能性が指摘されている。



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