2026. 06. 24 (水)

ホーチミン市、浸水対策の大規模改革を実施へ

  • 1日あたりの排水量は197万㎥だが処理率は17%にとどまる

  • 気候変動と都市拡張に対応した浸水防止・排水処理統合計画を策定

ベトナムのある道路が浸水した様子
ベトナムのある道路が浸水した様子 [写真=ベトナム通信社]

ベトナムのホーチミン市は、浸水と排水処理の問題を解決するため、従来の行政区中心の政策から脱却し、流域単位の管理体制を構築することに乗り出す。これは気候変動と都市拡張に対応するための長期戦略であり、浸水防止と環境改善を同時に推進することが核心である。

現地時間の23日、ベトナムメディアによると、ホーチミン市建設局は最近、関連部門や機関の意見を集める作業に着手し、「2026年から2060年までの浸水防止及び排水処理事業計画」の草案を策定していると発表した。

建設局によると、現在適用されている排水及び治水に関する計画はそれぞれ2001年と2008年に承認されたもので、すでに効力が失われている。これまでの急速に変化した都市環境をほとんど反映できていない。従来の浸水対策計画も、統合前のホーチミン市の行政区のみを対象に設計されているため、新たに拡張された都市規模に合った対策が一層緊急を要する状況である。

ホーチミン市は最近、ビンズオン省とバリア-ブンタウ省を統合し、産業、サービス、港湾機能が一体化した超大型都市圏として外延が拡大した。しかし、地域ごとに地形や水文環境、都市化のレベルが大きく異なるため、従来の方法だけでは統合管理に限界があるとの指摘もある。

現在、統合されたホーチミン市全域で頻繁に浸水が発生する地点は159か所である。このうち、旧ホーチミン市地域が76か所で最も多く、次いでビンズオンが52か所、バリア-ブンタウが31か所である。

さらに、最近では設計容量を軽く超える集中豪雨が増加している。フアンとニャベ観測所の潮位も1.8mを超え、次々と記録を更新している。これに加え、地盤沈下や急速な都市開発、貯水池や湿地の埋立てが重なり、自然排水機能がますます弱まっている状況である。

環境問題も主要な課題として挙げられる。統合都市圏で1日に排出される生活排水は約197万㎥に達するが、実際の処理能力は1日34万㎥程度で、全体の17%にとどまっている。このため、相当量の排水がサイゴン川やドンナイ川流域、そして沿岸地域にそのまま流れ込んでいる。

ただし、建設局はこれまでの事業を通じて一定の成果も得ていると説明している。浸水対策事業により、タンクイやチュオンコンディン、ババン、バウカット、グエンフーキャンといった主要道路の浸水問題が一度改善され、潮位浸水防止事業の第1段階工事も全体の93.33%が完了した。

ビンフン排水処理場の第2段階事業により、排水処理能力は1日46万9000㎥に引き上げられた。また、ニエウロック-ティエンハ排水処理場の拡張事業も進行中である。さらに、浸水報告プラットフォームや地理情報システム(GIS)に基づく排水管理システムなどのデジタル技術の導入も行われている。

しかし、建設局は従来の方法が個別の浸水地点の解決に限られており、包括的なリスク管理体制が不足していると評価している。そのため、今回策定される新しい計画は、上流地域と都心の低地、そして河口や沿岸地域を一つの水系としてまとめて管理することに焦点を当てる。

特に、浸水リスクを分析し対応戦略を策定する過程で、従来の行政境界ではなく排水流域自体を基準にすることが重要である。これにより、水の流れやボトルネック、洪水の影響が広がる経路をより正確に把握できることが期待される。

新しい戦略は「保全・貯留・排水」という大原則に基づいて運営される。排水管や堤防、ポンプ場、排水処理場などの既存インフラを拡充しつつ、貯留地や透水性空間、運河の復元、生態的低地の創出といった自然に基づく解決策も積極的に活用する計画である。

さらに、GISデータベースの構築や早期警報システムの運営、排水通路に対する不法占有管理、市民の意識改善といった非構造的な対策も含まれる。市は超大型広域都市にふさわしい浸水対策調整体制を整えるため、2~3の運営モデルも検討している。

ホーチミン市は現在、オランダの協力機関と共に計画をさらに練り上げており、関連部門の意見も今月末までに集約して整理する予定である。市は短期対策として2026年から2030年の浸水解消計画を別途策定し、住民の不便が大きい地域から優先的に改善に取り組む方針である。





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