2026. 06. 18 (木)

金利引き上げも効果なし…『タカ派の連邦準備制度』により円・ドル為替161円に迫る

  • 4月の11兆円介入効果消失…市場は再介入の可能性を注視

ロイター・共同通信
[写真=ロイター・共同通信]


日本銀行は前日、基準金利を31年ぶりに1%に引き上げたが、円の価値は逆にドル当たり161円に迫り、約2年ぶりの高水準となった。アメリカの連邦準備制度(Fed・連邦準備銀行)は17日(現地時間)の連邦公開市場委員会(FOMC)で予想以上にタカ派的な信号を発信し、日本の金利引き上げ効果が相殺された。為替市場では、日本政府と日本銀行の追加円買い介入の可能性が再び取り上げられている。

日本経済新聞(ニッケイ)によると、日本時間18日未明のニューヨーク為替市場で、円の為替レートは一時ドル当たり160.79円まで上昇した。ドル当たりの為替レートは、日本政府と日本銀行が4月30日に円買い介入に入る直前に記録した160.72円を超えた。このため、円の価値は2024年7月以来1年11ヶ月ぶりの最安値に落ち込み、18日東京為替市場でも円安が続き、午後には1ドル=160円台中盤で推移した。

円安を再び促進した要因は、16~17日に開催されたアメリカのFOMC会議である。連邦準備制度は今回の会議で政策金利を据え置いたが、市場が注目したのは今後の金利見通しの変化であった。昨年3月には年内に1回の金利引き下げが予想されていたが、今回は年内に1回の金利引き上げを示唆する方向に見通しが変わった。アメリカの金利引き下げ期待が後退し、追加引き上げの可能性が浮上する中で、ドル買いの勢いが強まった。

昨年5月に就任したケビン・ワシ連邦準備制度議長の初のFOMCであることも市場の関心を引いた。トランプ大統領が指名したワシ議長が金利引き下げに傾くとの見方もあったが、結果は異なった。会議では物価安定のメッセージが強調され、FOMC声明にも「物価安定を実現する」という文言が盛り込まれた。

ニッケイは今回の会議が市場で予想以上にタカ派的に受け取られたと18日報じた。みなと銀行のカリヤショウゴ戦略家はワシ議長について「トランプ大統領の影響を受けていない印象を与えた」と評価した。SMBC日興証券のマルヤマリント上級金利・為替戦略家は「アメリカの実体経済の堅調さが続き、金利引き上げ期待が高まれば、今後も他の通貨に対してドル高が続く」と述べた。

ドル高は円だけでなく、主要通貨全般に広がった。ユーロの価値は一時1ユーロ=1.147ドルまで下落し、昨年3月末以来の最安値を記録した。主要通貨に対するドルの価値を示すドル指数も一時前日比1%ほど上昇し100.5台に達し、3月末以来の最高水準を記録した。
 

日本当局、再度為替市場介入の可能性


一方、日本銀行の金利引き上げ効果は限定的であった。日本銀行は16日、金融政策決定会議で政策金利を0.75%程度から1.0%程度に引き上げた。日本の基準金利が1%に達したのは1995年以来約31年ぶりである。しかし、今回の引き上げは市場にすでに90%以上反映されていたため、円高材料として作用しなかったとの評価が多い。むしろ、アメリカの追加金利引き上げの可能性が浮上し、日米金利差が再び広がるとの認識が円安を刺激した。

そのため、日本当局の為替市場介入の有無が再び変数として浮上した。日本政府と日本銀行は4月30日、ドル当たりの為替レートが160円台に達した際に円買い介入を実施し、円の為替レートは一時ドル当たり155円台まで下落した。日本財務省によると、4月末から5月末までの円買い介入規模は11兆7349億円で、過去最大であった。しかし、1ヶ月余りでドル当たりの為替レートが再び介入直前の水準を上回り、当時の介入効果は事実上消失した。

片山さつき日本財務大臣は9日、閣議(国務会議)後の記者会見で円安に関して「常に断固たる措置を講じる準備があることは変わらない」と述べた。ニッケイは、アメリカの金融市場が休場する19日には取引参加者が減り流動性が低下するため、日本当局がこのタイミングで介入する可能性も市場で取り上げられていると報じた。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の上野大作チーフ為替ストラテジストは「実需に基づくドル買いの勢いがかなり強い」とし、「介入がなければ2024年7月に記録した37年半ぶりの円安水準であるドル当たり161.90円を再度試す流れが続く」と述べた。円が強く戻る明確な材料が不足しているため、当面は日本当局の再介入の有無が為替市場の重要な変数となると見られる。





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