2026. 06. 21 (日)

マティアス・ゲルネ「深まる孤独…『冬の旅』がもたらす共感を感じてほしい」

  • 21日にロッテコンサートホールで「夏に聴く冬の旅」

  • マティアス・ゲルネとソヌ・イェクォンが共演

18日グランドハイアットソウルでバリトンのマティアス・ゲルネ(左)とピアニストのソヌ・イェクォンが『夏に聴く冬の旅』公演を紹介し笑っている。写真=ハンセイイエス24文化財団
バリトンのマティアス・ゲルネ(左)とピアニストのソヌ・イェクォンが18日グランドハイアットソウルで開催された『夏に聴く冬の旅』記者会見で公演を紹介している。 [写真=ハンセイイエス24文化財団]

「『冬の旅』の主人公は極めて普遍的な人間です。誰もがこの作品に共感できるでしょう。」

世界的なバリトン、マティアス・ゲルネは18日に行われた記者会見で「シューベルトの『冬の旅』を通じて、聴衆は『自分だけが孤独ではない』というポジティブなエネルギーを得ることができる」と述べた。

ハンセイイエス24文化財団は21日にソウルのロッテコンサートホールで『夏に聴く冬の旅』公演を開催する。この舞台では、マティアス・ゲルネと世界的なピアニスト、ソヌ・イェクォンがシューベルトの代表的な歌曲『冬の旅』を共演する。

傑作『冬の旅』は、ドイツの詩人ヴィルヘルム・ミューラーの詩24篇に曲を付けた24の連作歌曲である。愛の挫折の後、孤独に冬の道を旅する放浪者の内面的な旅を通じて、孤独や喪失、諦めを描いている。ゲルネは「過去に世界中の科学者が集まった北極で公演を行った際、言語や文化が異なっても、皆が作品に感動していた」と述べ、この作品が国境や文化、言語を超える力を持っていることを強調した。
 
18日グランドハイアットソウルでバリトンのマティアス・ゲルネが『夏に聴く冬の旅』公演を紹介している。写真=ハンセイイエス24文化財団
18日グランドハイアットソウルでバリトンのマティアス・ゲルネが『夏に聴く冬の旅』公演を紹介している。 [写真=ハンセイイエス24文化財団]

特に彼は、シューベルトが人生を冷笑的に悲観するのではなく、何らかの形で希望を見出そうとした点において、現代に生きる人々が慰めを得られると考えている。コミュニケーションがますます減少している現代において、その意義は大きい。

ゲルネは「韓国に到着後、レストランに行くと、親と子供3人が食事をしながら、携帯電話やタブレットだけを見ていた」と述べ、「コミュニケーションがなければ、その結果は孤独である」と指摘した。さらに「人工知能の脅威の中で、互いに会話しなければ深刻な危機が訪れる可能性がある」とし、『人間の存在を知らせる冬の旅』という点で今回の舞台の意義が大きいと強調した。

37年間舞台に立ってきたゲルネは、年月と経験が作品の解釈に影響を与えたと語った。「年を重ね、世界が変わる中で、さまざまな経験を積んできた。すべての経験や感情、エネルギーが演奏に反映される」と述べ、「演奏の方向性自体は変わっていないが、(人生の要素が加わることで)さまざまな要素が加わった」と伝えた。

初めてゲルネと共演するソヌ・イェクォンは「幸せだ」と期待感を示した。「ゲルネ先生は長い間非常に尊敬している音楽家だ」とし、「歌曲は親密に対話する感覚がある。独奏の舞台では完全に一人で呼吸を導くが、一緒に作業する中では心に響くものが多い」と語った。

ハン・スミ ハンセイイエス24文化財団理事長は「冬の旅は24曲が一つの巨大な叙事詩を形成する作品であり、演奏者の人生や経験によって全く異なる作品として成立する魅力がある」と述べ、「私たちが初めて披露した『冬の旅』公演では若い芸術家の激しい放浪を見せたが、今回は熟練した深い世界をお見せしたい」と明らかにした。

なお、今回の公演は大衆の文化へのアクセスを高め、メセナ活動の社会的価値を広めるという財団の趣旨に基づき、全席無料招待で行われる。
 
18日グランドハイアットソウルでピアニストのソヌ・イェクォン(左から)、バリトンのマティアス・ゲルネ、ハン・スミ ハンセイイエス24文化財団理事長が『夏に聴く冬の旅』公演に先立つ記者会見で記念撮影をしている。写真=ハンセイイエス24文化財団
ピアニストのソヌ・イェクォン(左から)、バリトンのマティアス・ゲルネ、ハン・スミ ハンセイイエス24文化財団理事長が18日グランドハイアットソウルで開催された『夏に聴く冬の旅』記者会見で記念撮影をしている。 [写真=ハンセイイエス24文化財団]

 



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