2026. 06. 18 (木)

世論調査結果、44.3%対38%の民意の警告を政治争いの燃料にしてはならない

最近発表された世論調査結果は政治界に少なからぬ衝撃を与えた。国民の力の支持率は44.3%、共に民主党は38.0%を記録した。李在明政権の発足以来、初めて国民の力が民主党を誤差範囲外で上回った。李在明大統領の国政遂行支持率も51.5%で4週連続して下落し、1ヶ月で9ポイント近く落ちた。
 
数字そのものより重要なのはその意味である。今回の世論の変化は特定の政党に対する支持拡大というより、政治界全般に対する国民の失望と不満が反映された結果に近い。
 
6・3地方選挙過程で明らかになった選挙管理委員会の不備選挙論争は国民に大きな衝撃を与えた。投票用紙不足の事態や開票誤りの論争は民主主義国家で決してあってはならないことであった。選挙は民主主義の出発点である。選挙に対する信頼が揺らげば、政治に対する信頼も揺らぐのは必然である。
 
さらに高物価と高為替、景気減速に伴う民生負担が重なった。国民が実感する経済状況は決して楽ではない。自営業者は耐える限界を感じており、若者は就職や住居問題で苦しんでいる。国民は政治界が生活問題を解決してくれることを期待しているが、現実は責任の押し付け合いや政治争いで満ちている。
 
民主党は地方選挙以降、内部責任論に巻き込まれた。党内でも指導部責任論が公然と提起されている。鄭清来代表を巡る論争や派閥の対立は与党の不安定な姿をそのまま示している。地方選挙結果に対する冷静な評価と刷新よりも内部権力闘争が先行しているのは懸念される。
 
国民の力も状況を誤判断してはならない。支持率上昇直後にすぐに対野党闘争の水準を高め、再審請求阻止特委の構成、特検攻勢、弾劾の可能性に言及するなどが続いている。もちろん野党の牽制は必要である。しかし国民が国民の力に送った支持のかなりの部分は民主党の失政と選管問題に対する反射利益の性格が強い。これを政権審判論の全面的勝利と解釈するなら、それもまた民意を誤読することである。
 
政治界が見落としていることがある。今回の世論調査は与党に対する警告であると同時に野党に対する期待でもないという点である。国民はどちらか一方の勝利を望んでいるのではなく、政治が正常に戻ることを望んでいる。選挙管理の失敗に対する責任の明確化も必要であり、民生の回復も必要である。しかしそのすべての議論の中心には国民がいなければならない。
 
李在明大統領は最近「信念の言葉より責任の言葉、陣営ではなく国民全体に向かうべきだ」と述べた。今、政治界全体が心に留めるべき言葉である。政治が陣営論理に囚われれば、国民は消え、支持層だけが残る。与党は国政運営の責任を、野党は代案提示の責任を忘れてはならない。
 
政権発足1年で現れた今回の支持率逆転は国民が政治界に送る警告状である。それにもかかわらず与野党がこれをまた別の政治争いの材料として消費するなら、民意の離反はますます早まるしかない。
 
国民は争う政治より働く政治を望んでいる。責任を押し付ける政治より責任を持つ政治を望んでいる。今必要なのは勝者の歓声でも敗者の弁明でもない。国民の前に何が間違っていたのかを認め、何を変えるのかを示すことである。それが基本であり原則であり常識である。




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