2026. 06. 15 (月)

北朝鮮と中国の首脳会談、影響力の再確認へ

8日に北朝鮮を訪問した習近平中国国家主席(左)が金正恩北朝鮮国務委員長と共に平壌の金日成広場で行われた歓迎行事に出席し、平壌市民に手を振っている。
8日に北朝鮮を訪問した習近平中国国家主席(左)が金正恩北朝鮮国務委員長と共に平壌の金日成広場で行われた歓迎行事に出席し、平壌市民に手を振っている。 [写真=人民日報ウェイボ]
金正恩北朝鮮国務委員長と習近平中国国家主席は8日に北中首脳会談を開催し、両国の協力拡大を約束した。外信は今回の会談を、北朝鮮と中国が西側に対抗する団結を示すと同時に、中国がロシアに傾く北朝鮮に対する影響力を再確認しようとする動きと評価している。

ワシントンポスト(WP)は「金委員長と習主席が西側主導の国際秩序に対抗して団結した姿を見せた」と伝えた。両国は『壊れない絆』を強調し、伝統的友好関係の復元を際立たせた。ロイター通信も「習主席が北朝鮮への支持を再確認し、戦略的協力の強化を約束した」と報じた。

今回の会談の核心は、中国の対北朝鮮影響力の再確認である。ニューヨークタイムズ(NYT)は「習主席が金委員長に緊密な戦略的コミュニケーションとあらゆる分野での交流強化を強調した」とし、「これはロシアの対北朝鮮影響力拡大に対抗する意図がある」と分析した。CNNも「北ロ関係が強化されているが、北朝鮮の最も重要な経済的な命綱であり外交的パートナーは依然として中国であるというメッセージを習主席が明確に送った」と評価した。

金委員長にとっても中国との関係の復元は必要である。北朝鮮はウクライナ戦争以降、ロシアとの軍事・経済協力を強化してきたが、経済支援と貿易拡大の面では中国への依存度が高い。ウォールストリートジャーナル(WSJ)は「金委員長が核兵器を放棄せずに中国が提供できる経済的利点を確保しようとする目的がある」と見ている。

外信は中国が北ロの密着を抑制しようとする意図もあると分析している。BBCは「中国が北朝鮮を制御することも、手をこまねいて失うこともできない隣人と見ている」とし、「習主席の訪朝は友好を示すよりも影響力の確保に近い」と指摘した。フィナンシャルタイムズ(FT)も「中国が北朝鮮をロシア側に過度に密着させないように管理しようとする目的がある」との専門家の評価を伝えた。

非核化問題が公に言及されなかった点も注目された。NYTは「北中首脳会談後に出た中国の発表には北朝鮮の核プログラムに関する言及がなかった」と指摘した。過去の北中会談の発表には北朝鮮の核プログラムの終息に向けて協力するという文言が含まれていたが、最近ではそのような表現が消えているという。ブルームバーグ通信も「習主席が各分野の協力拡大を言及しながらも、北朝鮮の核プログラムに関する公の発言は避けた」と伝えた。

このような流れは韓半島の安全不安を高める可能性がある。NYTは「金委員長が中国とロシアの間でバランスを取ることに成功すれば、核兵器開発に対するためらいがなくなる可能性がある」と分析した。これは中国の軍事的台頭とアメリカの防衛公約の履行能力を懸念する地域のアメリカ同盟国をさらに不安にさせるとの評価がある。

今回の会談は北中関係の復元以上の意味を持つ。北朝鮮はロシアと中国を同時に活用して軍事・経済的利益を拡大しようとしており、中国は北朝鮮に対する伝統的影響力を復活させようとしている。非核化の圧力が前面に出てこない中で北中ロの密着構図が強化されれば、韓半島問題は米中競争やウクライナ戦争、東北アジアの安全構図とより深く結びつくと予想される。



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