中国が戦略資源である希土類の輸出規制を強化したことにより、日本の主要な希土類調達に危機が訪れている。電気自動車(EV)や先端電子機器、半導体装置に必要な原料の確保が困難になる中、日本企業はオーストラリアやインドなどへの調達先の多様化を急いでいる。
日本経済新聞(ニッケイ)は、中国税関の貿易統計を分析した結果、中国が輸出規制の対象とした希土類7種の今年3月の対日輸出量が前年同月比で88%、4月には82%減少したと報じた。1~4月の累計でも前年同期比34%減少している。特に3~4月の減少幅は、中国が希土類7種に対する輸出規制を導入した昨年5月の減少率42%を大きく上回っている。
中国政府は昨年4月にディスプロシウムとテルビウムなど7種の希土類に対する輸出規制を導入した。その後、今年1月からは軍事と民間の両方で使用可能な『二重用途』品目規制を根拠に、日本に対する審査を強化した。ニッケイは、高市早苗日本総理が昨年11月に国会で台湾有事に関する答弁を行った後、中日関係が悪化したことが影響していると分析している。中国は世界の希土類総生産量の約70%を占めており、これをテコに対日経済圧力を強化しているとニッケイは見ている。
中国に進出している日本企業の団体である中国日本商会の幹部は、昨年10月の中日首脳会談を契機に中国が輸出制限を一部緩和したと伝えた。しかし、この幹部は「今年に入って政府間の交流が途絶え、一時的に続いていた対日輸出も消えてしまった」と述べた。
品目別に見ると、EVモーターなどに使用される高性能磁石の核心原料であるディスプロシウムとテルビウムは、今年1月以降、日本への輸出実績がない。この2品目は、磁石の耐熱性を高める中希土類である。昨年4月に中国の輸出規制が導入された後も輸出は不安定に続いていたが、米中の緊張が緩和された昨年末には一部回復の兆しを見せた。しかし、今年に入って中日関係が冷却し、対日輸出は事実上途絶えている。
医療機器や半導体製造装置、航空・宇宙分野に使用されるイットリウムも大きな打撃を受けている。今年1~4月の中国の対日イットリウム輸出は前年同期比で90%以上減少した。イットリウムはレーザー関連機器などに使用される素材であり、短期間での代替は困難である。
希土類を使用した高性能磁石の輸出にも支障が生じている。日本企業の関係者はニッケイに「ディスプロシウムなどを添加した高性能磁石の輸出許可がほとんど出ていない」と述べた。中国は希土類の分離・精製、合金加工などの後続工程で世界市場の90%以上を占めているとされている。
日本企業は中国依存度を下げるため、代替調達先の確保に乗り出している。JX金属は希土類埋蔵量が豊富なオーストラリアの鉱山に出資する。プロテリアル(旧日立金属)はインドで中希土類を使用しないネオジム磁石工場の建設を検討している。オーストラリアは世界第3位、インドは第6位の希土類生産国である。三菱マテリアルは希土類リサイクル技術を持つ米国企業に出資することを決定した。
ただし、中国を代替する供給網を短期間で構築することは容易ではない。日本の大手製造業の中国法人の幹部は「この状況が続けば、日本国内の生産に支障が生じ、工場が停止する可能性もある」と懸念を示した。一部企業は希土類磁石を使用したモーターや電子部品を中国現地で組み立てた後、日本に持ち込む動きも見られ始めている。
日本政府は企業が調達難を避けるために生産拠点を中国に移す可能性を注視している。2010年の尖閣諸島問題で中日関係が悪化した際、中国は希土類の対日輸出を一時中断し、その後、日本の磁石企業の中国現地生産が増加したことで、中国企業の技術力と市場影響力が高まったとの評価がある。
* この記事はAIによって翻訳されました。
