2026. 06. 06 (土)

習近平、7年ぶりの平壌訪問…北中露連携強化の中で『朝鮮半島の仲介者』として浮上か

  • トランプ・プーチンに続き金正恩と会う習近平

  • 北核仲介者を自任し東北アジア秩序再編の試金石

金正恩北朝鮮国務委員長が2019年6月20日平壌順安空港(平壌国際空港)に到着した習近平中国国家主席を迎える様子。 [写真=聯合ニュース(朝鮮中央通信)]
金正恩北朝鮮国務委員長が2019年6月20日平壌順安空港(平壌国際空港)に到着した習近平中国国家主席を迎える様子。 [写真=聯合ニュース(朝鮮中央通信)]

習近平中国国家主席が8日から9日にかけて北朝鮮を国賓訪問する。2019年以来7年ぶりであり、金正恩北朝鮮国務委員長の政権下では2回目の訪問となる。
 
米中の戦略競争と北露の接近が進む中で行われる今回の訪問は、北中の伝統的友好関係を再確認すると同時に、中国が朝鮮半島問題の核心的当事者であることを示す行動と評価されている。
 
5日、聯合ニュースによると、中国共産党中央委員会対外連絡部は習主席が金委員長の招待により北朝鮮を訪問すると発表した。北朝鮮の朝鮮中央通信も同様の内容を報じた。両国の首脳の対面は昨年9月に北京で行われた中国の抗日戦争勝利80周年記念行事以来約9ヶ月ぶりとなる。
 
今回の訪問は、今年北中友好協力相互援助条約締結65周年を迎えることを受けて実現した。北朝鮮と中国はこれまで主要な節目(5・10年単位で回る年)を機に両国関係を誇示してきたため、今回の首脳会談も伝統的同盟関係と戦略的協力の強化を再確認する舞台となる見込みである。
 
特に今回の訪問は、習主席の今年初の海外訪問である点で意義が大きい。昨年韓国で開催されたAPEC首脳会議出席以降、海外訪問を控えていた習主席が初めての訪問地として北朝鮮を選んだことは、北中関係が中国外交において占める戦略的な重要性を示すとの分析がある。
 
習主席は今年に入って李在明大統領、ドナルド・トランプ米大統領、ウラジーミル・プーチンロシア大統領と相次いで首脳会談を行った。これに金委員長との会談が加わることで、朝鮮半島問題を巡る主要当事国の首脳と全て接触することとなる。これにより、中国が朝鮮半島問題の『仲介者』役割を自任し、外交的影響力を拡大しようとしているとの解釈が提起されている。
 
実際、朝鮮半島の情勢は2019年と比較して大きく変化した。北朝鮮は非核化を拒否し、核保有国としての地位を既成事実化しようとしている。朝鮮中央通信は4日、金委員長が新たな核物質生産工場を視察し、核軍備強化のための重要協議を行ったと報じた。
 
習主席の訪北直前に公開されたこの動きは、北朝鮮が核保有国路線を維持する意志を内外に再確認したものと解釈される。
 
中国も公式には朝鮮半島の非核化原則を維持しているが、最近では対北制裁の緩和と経済協力の拡大に重きを置く姿勢が見られる。先月の米中首脳会談では北核非核化が共同目標として言及されたが、中露首脳会談の共同声明では非核化ではなく対北制裁反対の立場が強調された。
 
聯合ニュースの報道によれば、専門家たちは今回の首脳会談で北核問題とともに経済協力が主要議題として扱われると見ている。コロナ19以降の回復傾向を見せる北中貿易の拡大はもちろん、観光・鉄道・医療分野の協力、中国資本の対北投資などが議論される可能性が高い。
 
一部では今回の訪北が米中心の国際秩序に対抗する北中露の戦略協力の象徴的な場面となるとの分析も出ている。北露の軍事協力が強化される中で、中国が北朝鮮との関係を再整備し、東北アジア秩序の再編に本格的に乗り出す可能性があるということである。
 
結局、今回の平壌訪問は単なる友好行事以上の意味を持つ。北核問題や対北制裁、北露の接近、米中競争、経済協力などが複合的に絡み合う中で、中国が朝鮮半島問題の主導権確保と戦略的影響力拡大を同時に狙う外交の舞台となると予想される。



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