2026. 06. 04 (木)

単なる輸出では不十分…海外法人を増やす食品業界

  • 海外事業成長に向けた現地化戦略強化

  • 販売・マーケティング・研究開発拠点の構築

主要食品企業の海外法人の現状
主要食品企業の海外法人の現状

国内の食品企業が海外現地法人の設立を加速させている。K-フードの人気が高まる中、海外事業が成長の重要な柱として浮上し、単なる輸出を超えて現地の流通・マーケティング・製品開発能力を直接確保しようとする競争が本格化している。

3日、業界によると、オットゥギ・農心・三養食品・ビングレなどの主要食品企業は最近、海外法人を新設したり、インフラ投資を拡大したりしてグローバル市場の攻略に乗り出している。

オットゥギは先月、日本の東京に現地法人を設立した。この法人は9月から本格的な運営を開始する予定である。ニュージーランド、アメリカ、ベトナム、中国に続く海外拠点で、オットゥギは日本法人を通じてラーメン類やソース、胡麻油などを展開し、現地向けの製品開発にも取り組む計画である。

オットゥギの日本進出は、海外事業の急成長と連動している。今年第1四半期の売上は前年同期比3.7%増の9552億ウォンを記録し、海外売上は9.6%増加し、全体の売上増加率を大きく上回った。全体売上に占める海外売上の割合も10.9%から11.5%に上昇した。海外の実績が全体の成長を牽引しているため、現地拠点の確保を通じて成長の原動力を維持しようとする戦略と解釈される。

農心は昨年3月にオランダのアムステルダムに「農心ヨーロッパ」を設立した後、今月ロシアのモスクワに販売法人「農心ロシア」を設立する予定である。年平均10%台の成長が予想されるロシアと中央アジア市場の先取りを目指すものである。現在、農心は北米・中国・日本・ベトナム・オーストラリア・ヨーロッパなど主要地域に海外法人を持ち、グローバル事業を拡大している。

ロシア法人は現地のプレミアムラーメン市場を狙うと同時に、カザフスタンやウズベキスタンなど独立国家共同体(CIS)諸国への営業網を広げる拠点となる。農心は2030年にヨーロッパでの売上を3億ドル、ロシア法人の売上を3000万ドルを目標としている。

三養食品はヨーロッパ市場攻略のための現地インフラ構築を加速させている。2024年にオランダにヨーロッパ販売法人を設立した後、物流専任法人を追加で設立し、今年初めにはイギリス販売法人「三養フーズUK」を設立した。最近ではオランダのバーヘニンゲン近郊に研究・開発(R&D)センターを設置し、植物性原料を基にした食品や機能性食品の研究を強化している。

三養食品の今年第1四半期のヨーロッパ売上は770億ウォンで、前年同期比215%増加した。現在、三養食品は上海・アメリカ・日本・インドネシア・シンガポール・イギリスなどで海外法人を運営している。

ビングレは昨年12月にオーストラリア法人「BC F&B Australia Pty Ltd.」を設立した。従来の直輸出中心の構造から脱却し、流通段階を減らし、現地密着型の営業・マーケティングを強化するための措置である。ビングレは長期的にオーストラリアをオセアニア市場やヨーロッパ市場攻略のための製造・輸出拠点として育成する方針も検討している。ビングレは現在、中国・アメリカ・ベトナム・オーストラリアなど4つの海外法人を運営しており、その中でアメリカ法人は昨年970億ウォンの売上を記録し、全体の海外事業を牽引する重要な拠点となっている。

業界では、海外法人が単なる販売組織を超え、現地の流通網構築やブランド管理、製品開発を担当する戦略拠点へと進化していると見られている。ある食品業界関係者は「K-フードの需要が高まる中、現地消費者や流通網を直接管理する能力が重要になった」と述べ、「海外法人は市場の変化に迅速に対応し、現地向けの製品を開発するための重要な拠点となっている」と語った。



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