中東危機以降、燃料価格が急騰し、世界の自動車市場で電気自動車(EV)への転換が再び加速している。1970年代のオイルショックが燃費の良い日本車の世界的普及を促したのに対し、今回のエネルギーショックは低価格のEVを前面に出した中国車に有利に働く可能性がある。
日本経済新聞(ニッケイ)は2日、S&Pグローバルモビリティの資料を分析した結果、今年3月と4月に37カ国でEVの月間販売量が史上最大を記録したと報じた。新車販売におけるEVの占有率が10%を超えた国は38カ国に増加し、EV普及の分岐点とされる16%を超えた国も28カ国に達した。
これまでEVの販売は補助金や税制優遇など各国の政策に大きく左右されてきた。中国など一部地域を除けば、EVの価格はガソリン車よりも高く、充電インフラも十分ではなかった。しかし、アメリカとイスラエルのイラン攻撃以降、原油価格が急騰し、ガソリン価格の上昇と供給不安が広がる中、維持費が安いEVに目を向ける消費者が増えている。
3月にはオーストラリアやイギリスなど28カ国、4月にはブラジルやフィリピンなど9カ国でEVの月間販売量が史上最大を更新した。3月と4月の全調査対象国の91%でEV販売が前年同月比で増加した。EV販売増加国の割合が90%を超えたのは2023年4月以来初めてである。
中東産原油依存度が高い韓国では、3月と4月のEV販売が前年同期比で2.4倍の8万台に増加した。新車販売におけるEVの占有率も14%ポイント上昇し26%に達した。東南アジアではEV販売が40%増加し9万台を記録し、占有率は16%となった。欧州連合(EU)も一時の停滞から脱し、EV販売が40%増加した。
ただし、世界全体で見ると増加傾向は限られていた。中国の3月と4月のEV販売は133万台で前年同期比8%減少した。今年1月からEVの税金減免措置が縮小された影響である。アメリカも昨年9月にEV補助金が終了した影響で販売が20%減少した。米中の二大市場の不振により、世界全体のEV販売増加率は8%にとどまった。
しかし、米中を除けば流れは異なる。ニッケイによれば、アメリカと中国を除く148カ国のEV販売は50%増加し、新車販売におけるEVの比率も12%と史上最高を記録した。これまで補助金や規制が牽引していたEV市場が中東危機を契機に維持費を重視する消費者の選択に左右される局面に移行している。
日本でもガソリン価格が補助金で抑制されているにもかかわらず、3月と4月のEV販売は50%増加した。しかし、新車販売におけるEVの比率は2%にとどまり、主要市場に比べて普及速度が遅い。
日本の企業にとって、今回の変化は負担となる可能性がある。1970年代のオイルショック時には、燃費の良い小型車を前面に出した日本車が世界市場で急速にシェアを拡大したが、今回は低価格のEVを前面に出した中国企業が原油価格上昇の恩恵を受ける可能性が高まっている。
中国自動車業界団体によれば、4月の中国の自動車輸出は前年同月比70%増の90万台であった。このうちEVとプラグインハイブリッド車(PHV)など新エネルギー車の輸出は2.1倍増加し43万台に達し、全体の半分に迫った。国際エネルギー機関(IEA)によれば、昨年、アメリカ・欧州・中国以外の市場で販売されたEVとPHVの55%は中国から輸入された車両であった。
特に原油の中東依存度が高い東南アジアでは、中国製の低価格EVが日本車の既存市場を侵食し始めている。日本企業はこれまでハイブリッド車を前面に出してEV転換の速度を調整してきたが、原油価格の上昇により消費者の選択が変わり、中国車が価格を前面に出して新興市場に進出する中で、戦略修正の圧力が高まっている。
アメリカのEV需要の鈍化により、ホンダなどの自動車メーカーが関連損失を反映するなど、電気自動車事業の不確実性は依然として大きい。それでも、世界のEV市場が新たな局面に入る中で、地域別の需要変化に応じた日本企業の戦略調整は避けられない状況である。
* この記事はAIによって翻訳されました。
