LG化学が全固体バッテリー性能を大幅に向上させる技術を開発した。
LG化学は全固体バッテリーの核心素材である固体電解質の粒子サイズを均一に制御する技術を開発し、該当研究結果が世界的な学術誌「Advanced Energy Materials」に掲載されたと25日、明らかにした。
今回の研究は、LG化学の次世代素材研究所と漢陽(ハンヤン)大学のソン·テソプ教授の研究チームと共同で行ったもので、全固体バッテリーの商用化の可能性を一層高めた成果だ。
全固体バッテリーは既存のリチウムバッテリーで使用する液体電解質の代わりに、固体状態の電解質を使用する。 安全でエネルギー効率が高いが、固体になっていて粒子のサイズが均一でなければ、電池内に隙間ができ、性能が落ちる問題があった。
LG化学と漢陽大学の研究チームはこのような問題を解決するため、電解質粒子の生産工程にスプレー再結晶化技術を適用した。
スプレー再結晶化技術は、電解質溶液を微細な滴に噴射した後、溶媒が蒸発しながら均一な球形の粒子を生産する方式だ。 既存の方式で作られた電解質粒子のサイズが不均一な短所を効果的に改善することができる。
均一な電解質は陽極活物質とさらに細かく密着され、これを通じてリチウムイオンがより簡単に移動できる。 既存方式の電解質を使用した電池対比基本容量は約15%、高速放電容量は約50%増加した。 バッテリーの高速放電容量は高出力装置に適用するための核心性能だ。
LG化学は今回の技術を基盤に、固体電解質の開発速度を高め、全固体バッテリーの商用化に拍車をかける計画だ。
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