![[写真=現代自]](https://image.ajunews.com/content/image/2025/09/10/20250910135633529967.png)
現代自動車グループが主力市場である米国で関税などの不確実性が深刻化すると、欧州攻略を通じた反騰の模索に乗り出す。
現代自は9日(現地時間)から14日(現地時間)まで行われる「IAAモビリティ2025」で、ドイツ・ミュンヘン都心にかけて造成されたIAAオープンスペース内のルートヴィヒ通りに580㎡規模のブースを設けた。
アイオニックの核心デザイン要素であるパラメトリックピクセルに着目したガラス構造物で、高さ7mの大型ブースを造成し、観客にブランドの電動化ビジョンを伝えた。
ブースではコンセプトスリーとインスターロイドコンセプトカーをはじめ、アイオニック5、アイオニック6 N、アイオニック9、コナ・エレクトリック、キャスパー・エレクトリッククロスなど、様々な電気自動車モデルの計7種を展示する。
特に、今回初めて公開したコンセプトスリーは、差別化された小型EVを通じてアイオニックラインナップを小型車級まで拡張するという現代自のビジョンを盛り込んだ。 内燃機関車から電気自動車への転換速度が速く、ハッチバック車に対する需要が大きい欧州市場で、アイオニックブランドの地位向上を狙う計画だ。
現代自関係者は“コンセプトスリーは、現代自の次世代電動化の旅路を代表するモデル”とし、“コンパクトな車体サイズとアート・オブ・スチールデザイン言語を基に、実用的でありながら感性的に共感できるモビリティを提供しようとするビジョンを盛り込んだ”と述べた。
コンセプトスリーは空気力学的性能を強調したハッチバックデザインである「エアロ・ハッチ(Aero Hatch)」が適用され、小型EVであるにもかかわらず余裕のある室内空間を備え、実用性を極大化した。 車の後部にはレモン色のダックテールリアスポイラーが装着され、空気の流れを最適化しながら、スポーティな感性を加えた。
起亜もIAAオープンスペースに約650㎡規模の展示館を造成した。 観覧客は展示館に設置された感覚的なLEDガラスの柱を通じて多様なイメージを観覧し、内外部を行き来する空間的錯視効果も経験できる。
展示された7種の電気自動車のうち、コンセプトEV2は都心での走行に最適化された起亜の小型スポーツ用多目的車(SUV)EV2のコンセプトモデルで、2026年の量産型モデルの欧州での発売を目指し、市場攻略に拍車をかける方針だ。
起亜のリュ・チャンスン顧客経験本部長専務は“起亜は国内だけでなく、世界地域別の主要モーターショーにも持続的に参加し、グローバル電気自動車の大衆化の先頭に立っている”とし、“今後もグローバル顧客に積極的に近づき、信頼できる電動化の先導ブランドイメージをさらに強化していく”と述べた。
現代自・起亜は今回のIAAを通じ、実利を強調する現地消費者の需要と欧州の道路事情を考慮した商品性を備えた普及型電気自動車モデルを中心に販売を拡大し、欧州市場の電動化転換を加速化する計画だ。
一方、現代自・起亜は今年7月までに欧州の電気自動車販売台数10万6000台を記録し、前年同期比46%増加し、過去最短期間で10万台の販売を達成した。 年間最多販売を達成した2023年と比べると、約2ヵ月早い記録だ。
現代自初の欧州生産基地だったトルコ工場は来年下半期、現代自初の欧州戦略型専用電気自動車の量産を目標に、電動化転換設備の構築に着手した状態だ。
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