![[写真=LG化学]](https://image.ajunews.com/content/image/2025/08/04/20250804163132601304.png)
LG化学が韓国で初めて廃食用油など植物性原料を活用したエコ燃料生産工場の建設に着手した。 水素処理植物性オイル(HVO)を基盤に、航空油・石油化学原料などを生産し、低炭素事業転換に速度を上げるという戦略だ。
LG化学は子会社のLG-ENI BIOREFINING CO.を通じ、忠清南道瑞山市(ソサンシ)で年間30万トン規模のHVO工場の着工に入ったと明らかにした。 工場は2027年の完工を目標に推進され、商業生産が行われれば、韓国HVO市場の本格的な基盤が用意されるものと展望される。
HVOは廃食用油、パーム副産物など植物性原料に水素を添加して精製した高純度バイオ燃料だ。 既存の石油系原料を代替しながらも品質は同等かむしろ優秀で、持続可能航空油(SAF)、バイオディーゼル、バイオナフサなど多様なエコ製品の原料として使われる。 特に、SAFは航空機炭素排出削減手段として各国の政策支援を受けており、バイオナフサは石油化学原料であるエチレン生産に投入される。
LG化学は今後、HVO基盤のバイオナフサを自社の石油化学工程に適用し、エコプラスチック製品の生産を拡大する計画だ。 家電・自動車用ABS、スポーツ用品用EVA、衛生用品用SAPなど高機能樹脂製品群にISCC PLUS認証を獲得したBCB(Bio-Circular-Balanced)原料を適用し、グローバルエコ需要に対応するという戦略だ。
今回の事業はLG化学が昨年12月、イタリアのエネルギー企業「Eni」傘下のバイオ燃料専門子会社であるEniliveと設立した合弁法人を通じて進められる。 Eniは年間200万トン規模のHVO生産経験とヨーロッパ・アジア・アフリカにわたるエコ原料供給網を保有しており、LG化学の生産・工程力量とシナジー効果を出すものと期待される。
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