![[写真=OCI]](https://image.ajunews.com/content/image/2025/07/21/20250721150447963745.png)
OCIが半導体素材である等方性人造黒鉛の原料として使われるピッチ(Pitch)市場の攻略を本格化し、高付加価値半導体素材のポートフォリオ拡大に乗り出す。
OCIは15日、最近、韓国唯一の等方性人造黒鉛製造会社であるIBIDEN Graphite Koreaに半導体および先端素材分野に必須的に使われる等方性人造黒鉛用ピッチの初度納品を始めたと21日、明らかにした。
等方性人造黒鉛は優れた電気伝導性を備えた高耐熱性、高純度素材だ。 高温でも物性が安定的であり、各種産業分野で主要素材を溶かして鋳造できるようにする金型素材として活用されている。
特に、半導体分野で活用度が高い。 ウェハー製造工程でポリシリコンを溶かしてインゴットにする容器として使われ、半導体蒸着工程でウェハーを加熱するのに使われる部品として活用される。 また、ミサイルや戦闘機など先端防衛事業分野と原子力発電所の中性子減速材など原子力産業でも必須素材として使われる。
OCIは世界最大の液状ピッチ製造業者の一つであり、韓国唯一の生産技術保有業者であり、現在、国内と中国で年間52万t規模の液状ピッチを生産している。 OCIが生産するピッチは主にアルミニウム製錬用電極バインダーの原材料として使われるが、最近、半導体および各種産業で必須素材として脚光を浴びている等方性人造黒鉛の原料としても使われ、活用度がより一層大きくなっている。
等方性人造黒鉛の必須原材料として活用されるピッチは、従来は全量輸入に依存してきた。 OCIは今回の供給を通じ、等方性人造黒鉛用ピッチの国産化に寄与することになる。 今回の納品契約は高付加価値ピッチ市場内のリーダーシップを強化する契機という説明だ。
グローバル等方性人造黒鉛素材市場は現在、約30億ドル(4兆2000億ウォン相当)規模だ。 半導体市場の回復および防衛産業の成長と共に安定的な成長傾向を見せている中、関連してピッチ需要も持続的に増加する展望だ。
OCIは追加投資の負担なく、既存設備の工程最適化を通じて等方性人造黒鉛用ピッチの生産量を拡大する計画だ。 今後、半導体市場の回復や等方性人造黒鉛の需要増加に歩調を合わせ、顧客会社を積極的に拡大する方針だ。
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