![[写真=現代自]](https://image.ajunews.com/content/image/2025/04/22/20250422151036996730.jpg)
現代自が「海の上のアルプス」と呼ばれる日本の屋久島の「無公害島への転換」に寄与する。 天恵の自然が先端技術と出会い、地域社会で共存する新しいエコモビリティソリューションモデルを構築したという評価だ。
現代自は21日、岩崎グループと「エレクシティタウン伝達式」を開催し、岩崎グループが運営する種子島・屋久島交通株式会社に無公害電気バスであるエレクシティタウン5台を供給したと明らかにした。
岩崎グループは鹿児島県を中心に運輸・観光サービス業を営む企業である。 現代自は昨年7月、岩崎グループとエレクシティタウンの供給に合意し、乗用に次ぐ日本商用電動化市場への進出を予告している。
屋久島は日本列島の南西端に位置する504km²の面積(済州島の約4分の1の大きさ)の島で、驚異的な自然景観を誇り、世界的なエコ観光地として挙げられる。
屋久島が属する鹿児島県は「2050年炭素中立実現」を目標にし、屋久島を「無公害島」に変貌させるため、島内のすべての車両を電気自動車など無公害車両に転換する計画だ。
現代自はエレクシティタウンの供給が屋久島の炭素中立実現を支援し、さらに「環境と技術、地域社会が共存するモビリティソリューション」になると期待している。
内燃機関車の数を減らし、島への化石燃料の運搬費用を削減することはもちろん、地域内で生産した電気を地域で消費するようにし、地域経済の自立基盤を強化することにも貢献できる。
さらに、エレクシティタウンのV2H機能(Vehicle to Home、電気自動車を家庭の電力源として使用する機能)は、自然災害などによる緊急時のブラックアウト(電力供給が中断される停電)の解消にも大きく役立つものと期待される。
これと関連し、前日、現代自は屋久島と台風、豪雨など島地域特有の災害状況で、エレクシティタウンのV2H機能を活用し、避難所と医療施設に電力を供給するという内容の「屋久島の電気自動車活用のための包括的連携協定」も締結した。 この協定を通じ、現代自は路線バスだけでなく、住民と観光客が使える急速充電施設も追加新設する予定だ。
屋久島で運行するエレクシティタウンは、現地の状況に合わせて特化開発された9m級全長の中型低床電気バスで、145kWh容量のバッテリーと最高出力160kWを発揮する高効率モーターを搭載した。
また、急な傾斜と急カーブが続く島地域内の山岳道路で安定的に走行できるように車体姿勢制御装置(VDC)を基本的に装着し、屋久島の高温多湿な環境に対応するため、高効率バッテリー管理技術と冷却システムで、充電効率と走行距離を最適化したのが特徴だ。
エレクシティタウンは6月から屋久島空港と宮之浦港、白谷雲水峡などをつなぐ種子島・屋久島路線バスとして運営される予定だ。
現代自関係者は“ユネスコ世界自然遺産に選ばれた屋久島で、エレクシティタウンが路線バスで走れるようになり、意味が大きい”とし、“電動化先導ブランドとしての地位を強化し、炭素低減に役立つなど、地域社会に貢献するブランドになる”と明らかにした。
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