![[写真=サムスン電子]](https://image.ajunews.com/content/image/2025/02/26/20250226173415261247.jpg)
サムスン電子が業界で初めてハードウェア量子耐性暗号(PQC)を搭載したセキュリティチップを開発した。
26日、サムスン電子のグローバルウェブサイトによると、サムスン電子・DS(半導体)部門のシステムLSI事業部は最近、ハードウェアPQCを適用したセキュリティチップ「S3SSE2A」の開発を終え、サンプル出荷の準備に乗り出した。
PQCは量子コンピュータに対応できる安全な暗号化アルゴリズムであり、暗号体系の無力化リスクに対応するためのものである。
量子コンピュータは量子力学の特性を活用し、高性能スーパーコンピュータでも解決できない複雑な問題を扱い、大規模データを早く処理できる未来技術だ。
業界では早ければ2028年、優れた演算速度を備えた量子コンピュータを使用できるようになることから、ハッカーが既存の公開キー基盤のセキュリティシステムを簡単にハッキングできるものと見ている。 カナダのグローバルリスク研究所(GRI)によると、今後15年間、「破壊的な量子脅威」が発生する確率は33~54%に達すると調査された。
サムスン電子のS3SSE2Aは、このような脅威からモバイルデバイスの重要データを保護するために開発された。
2020年に披露したソリューションであるS3K250AFがアプリケーションプロセッサ(AP)のセキュリティブロックでセキュリティ演算および処理を遂行し、データを内部に貯蔵したとすれば、S3SSE2Aは独立的なセキュリティ処理と情報貯蔵を可能にし、安全性をさらに高めた。 米国立標準技術研究所(NIST)が作った連邦情報処理標準(FIPS204)を適用し、ハードウェアPQCを搭載してソフトウェアだけでPQC演算を具現するソリューションより演算速度が約17倍速いというのがサムスン側の説明だ。
サムスン電子関係者は“量子コンピューティングの脅威から携帯電話の重要なデータを保護できるS3SSE2Aを通じ、モバイルセキュリティ市場での立地をさらに強固にする”と明らかにした。
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