造船業界のスーパーサイクル(超好況)で、HD韓国造船海洋、サムスン重工業、ハンファオーシャンの韓国造船3社が大規模船舶受注に成功し、3四半期ぶりに年間船舶受注目標値を大きく上回る成果を記録した。 第4四半期も同様に、エコ船舶を中心とした受注の可能性が高く、韓国造船業界の上昇傾向は第4四半期も続く見通しだ。
3日、業界によると、HD韓国造船海洋は今年の受注目標値をすでに超過達成した。 HD韓国造船海洋は最近、アジア船社と超大型エタン運搬船(ULEC)2隻、オセアニア船社と液化石油ガス(LPG)運搬船2隻、アジア船社と液化天然ガス(LNG)バンカーリング船1隻に対する建造契約を相次いで締結した。
受注金額は計8814億ウォンだ。 今回の受注件を含め、現在まで計165隻(海洋設備1基を含む)、185億9000万ドル規模を受注し、年間受注目標135億ドルに比べ137.7%を達成した。
サムスン重工業も現在まで計24隻を受注し、累積受注額54億ドルを達成した。 これは年間受注目標額である97億ドルに比べて56%に達する数値だ。 受注した船舶は液化天然ガス(LNG)運搬船21隻、超大型アンモニア運搬船(VLAC)2隻、シャトルタンカー1隻だ。
サムスン重工業は、第4四半期はLNG運搬船とFLNG(天然ガス生産設備船舶)を中心に追加受注が期待され、年間受注目標額を無難に達成するものと予想している。
FNLGはサムスン重工業が強みを持つ海洋設備の一種で、1隻当り1兆~2兆ウォンに達する高付加価値船舶だ。 サムスン重工業が年内に1~2隻を受注することになれば、年間受注目標額の達成が可能になると業界は見ている。 現在までサムスン重工業の受注残高も319億ドルで、約3年分以上の安定的な仕事を確保した状態だ。
ハンファオーシャンも相次ぐ高付加価値船種の受注で、昨年の受注金額をはるかに上回る成果を記録した。 ハンファオーシャンは現在まで約61億ドル規模を受注し、昨年の受注金額(35億2000万ドル)を上回った。 受注船舶は△LNG運搬船とLNG-FSRU 17隻 △VLCC 7隻 △VLAC 2隻 △VLGC 1隻 △海洋設備1基 △特殊船3隻などがある。
特にハンファオーシャンは、浮遊式液化天然ガス貯蔵再機械化設備(LNG-FSRU)の受注効果を十分に得た。 LNG-FSRUは陸上ターミナル建設のような大規模な設備投資なしでも天然ガスを供給できる。 一般LNG運搬船の価格が2億6000万ドル水準である反面、LNG-FSRUは4億ドルを超え、代表的な高付加価値の船種に挙げられる。
クラークソンリサーチによると、現在全世界で運航中のLNG-FSRU·RV41隻のうち、12隻をハンファオーシャンが建造し、全世界で最も高い約30%のシェアを記録している。
このような造船業界の受注好況は、グローバル造船市場が昨年から本格的なスーパーサイクルに進入したおかげだ。 造船業は好況と不況が周期的に繰り返される代表的なサイクル産業だ。 通常、船舶交替周期の25年に合わせ、スーパーサイクルもこれと同様に戻ってくる。
業界では下半期もスーパーサイクル効果で、「K-造船」受注朗報が続くと期待している。 特に、エコ船舶に対するグローバル需要が高まっただけに、今年の造船3社の合算営業利益が2兆ウォンを突破し、2008年の超好況期が再現されるだろうという分析も出ている。
実際、英国造船·海運市況分析機関のクラークソンリサーチによると、先月27日基準でグローバル新造船価格指数は189.96で、歴代最高値である2008年9月(191.6)に近接した状態だ。
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