サムスンディスプレイが人工知能(AI)を通じたディスプレイ産業の青写真を提示した。
13日午後、ソウルコエックスで開かれた「ディスプレイビジネスフォーラム2024」で、サムスンディスプレイ・生産技術研究所のキム·ジェワンAIチーム長(常務)は“モバイルと家電などで脚光を浴びているオンデバイスAIがディスプレイ産業でも続き、オンディスプレイAIが到来すると見る”と述べた。
キム常務は“(今まで)複雑な製造工程と開発ノウハウが色々な専門家に分散されたため、新製品開発ごとに効率的統合が難しかった”とし、“AIを通じて色々なドメイン知識(特定領域知識)を統合し、開発・製造効率を極大化した”と明らかにした。
キム常務は“AIが急速に成長し、AIを盛り込んで表現するディスプレイ技術も急速に変化し、新製品の開発サイクル(周期)も大幅に短縮されている”と付け加えた。
彼は“新規ディスプレイ材料の開発にもAIが使われている”とし、“最近、AIツールの性能が向上し、従来に比べて開発速度と正確性の両方を引き上げた”と明らかにした。 それとともに、従来の実験やシミュレーションなど、すべての開発過程にAI技術が拡大適用されるだろうと見込んだ。
また、キム常務はAIがスマートファクトリーの自動化のための補助的な手段を越え、全体製造ラインを制御するほど高度化するものと予想した。
彼は“(製造工程の)4大領域である△収率 △生産性 △自動化 △意思決定領域で、AIがより核心的な役割を遂行するだろう”とし、“無人自動化の側面でも既存エンジニアの業務を多く代替し、経営意思決定でもより多くの影響を及ぼすだろう”と述べた。
続いてAIを通じて製品の需要と収率を分析・予測し、効率的な生産過程を進めることができ、不良・故障感知とそれにともなう自動化ライン再稼動など、生産性向上を成し遂げることができると説明した。
特に、“現在、製造ラインでAIが製造自動化に最も大きく寄与している”とし、“従来は検査員がいちいち肉眼でそれぞれパネルを検査したが、現在は全てAIビジョンで自動検査中だ”と強調した。
キム常務は“今後、生成AIが高度化するほど製造現場の完全無人化にさらに大きく寄与すると予想する”と付け加えた。
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