
仁川(インチョン)からモンゴルのウランバートルに向かう大韓航空便(KE197便)に搭乗した乗客と乗務員14人が、乱気流による機体の揺れで負傷した。
5日、大韓航空と航空業界などによると、乗客281人を乗せた大韓航空KE197便は前日午前9時40分ごろ、中国天津空港近くを運航していたところ、高度3万4100フィート(10.4キロ)上空で強い乱気流に遭遇した。
約15秒間、機体が上下に揺れ、座席テーブルの上に置かれた機内食などが床に落ち、以後乗客10人余りと乗務員4人が首や腰などの痛みを訴えた。ただ、重傷を負った乗客や乗務員はいなく、ウランバートル空港への着陸直後、待機中の医療スタッフが負傷者を診療し、乗客全員は支障なく入国手続きを踏んだという。
最近の気候変化で乱気流の発生頻度と強度は大きくなっている。今年上半期だけで国籍航空会社が経験した乱気流は1万4820件に達する。これは昨年1年間(2万575件)の72%水準であり、2019年(1万5241件)の97%に達する。
大韓航空の関係者は、最近予想しにくい急性乱気流の発生が多いので、飛行中に離席を最小化し、着席の際は必ずシートベルトを着用するよう呼びかけた。
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