サムスン電子、業界最速LPDDRの動作検証完了

[写真=サムスン電子]
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サムスン電子が人工知能(AI)用Dラムに用途を拡張できるLPDDR5X Dラムメモリー市場で最高速度を具現し、「超格差」技術力を立証した。

16日、業界によると、サムスン電子はグローバルモバイルアプリケーションプロセッサー(AP)1位の台湾メディアテックと業界最速の10.7Gbps(1秒当たり伝送可能ギガビット単位)で、LPDDR5X Dラムの動作検証を完了した。 サムスン電子は今年下半期に発売を控えたメディアテックの最新フラッグシップモバイルAP「Dimensity 9400」シリーズにLPDDR5X Dラム基盤の16GBパッケージ製品検証を完了した。

今回のLPDDR5X Dラムは12ナノ(nm・1ナノは10億分の1m)工程基盤で、全世代対比性能を25%ほど引き上げ、容量も30%以上向上した。

LPDDR Dラムは低電力に特化したDラムで、スマートフォンとタブレット、ノートパソコンなど電力効率性がカギであるIT機器に主に搭載され、インターネット接続なしに機器自体でAI演算を遂行する「オンデバイスAI」機器に適している。 オンデバイスAIには速い速度と低い電力消耗が重要だが、このような特徴を持つLPDDR5Xが理想的だ。

サムスン電子は2012年からモバイルDラム1位を守っている強者で、2021年に業界初の14ナノ工程基盤のLPDDR5X Dラムを開発し、着実に動作検証速度を高めてきている。

最近、オンデバイスAIスマートフォンやノートパソコン、サーバーなど高性能AI機器市場の拡大により、LPDDRなどモバイルDラムに対する関心が高まっている。

特に、オンデバイスAIスマートフォン市場が一番早く成長し、サムスン電子の主力顧客であるアップルとクアルコムがサムスン電子のLPDDR5Xに関心を持っていることが分かった。 これにメディアテックも自社主力モバイルAPである「Dimensity」シリーズの全般性能を引き上げようと、サムスン電子との協力を強化したと分析される。 これで、メディアテックやクアルコム、アップルの3大APメーカーはいずれもサムスン電子だけを目にすることになった。

先立って、サムスン電子は2022年、クアルコムと提携し、クアルコムの主力モバイルAP「スナップドラゴン」シリーズでLPDDR5X Dラム8GBパッケージを搭載し、8.5Gbps速度のLPDDR5X性能を検証したことがある。 アップルも「iPhone15」シリーズまでLPDDDR5を固守したが、今年下半期に発売を控えた「iPhone16」シリーズからはLPDDR5Xを搭載する可能性が高い。

一方、サムスン電子は急速に成長する市場需要に対応するため、多様なモバイルAP設計企業と積極的な協業を進めており、モバイルAPだけでなく、△AI加速器 △サーバー △高性能コンピューティング(HPC) △オートモーティブなど、LPDDR Dラムメモリーの応用先を増やす計画だ。
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