現代グロービス、済州島と電気自動車の使用後バッテリー事業に協力

[写真=現代グロービス]
[写真=現代グロービス]

現代グロービスが済州島の電気自動車の使用後バッテリー管理システムの構築に乗り出す。 済州地域内の使用後バッテリーの回収からリサイクルまで全周期産業を育成し、循環経済の基盤造成にも参加する。

現代グロービスは済州道、済州テクノパーク(TP)と「電気自動車の使用後バッテリー産業活性化のための業務協約(MOU)」を締結したと15日、明らかにした。

業界では、現代グロービスの事業競争力と韓国代表電気自動車の大衆化地域という済州道の条件が合致した産官協力事例と見て、大きなシナジーが発生すると見込んでいる。

協約により、現代グロービスは済州島で発生する電気自動車の使用後バッテリーのリサイクルおよび再使用事業化と地域産業の共生案の発掘に乗り出す。

具体的にはまず、返却対象のバッテリー運送を推進する。 大気環境保全法第58条(低公害自動車の運行など)5項によると、電気自動車を購入する際、政府補助金の支援を受けた所有者は車両登録抹消の際、自治体に車両のバッテリーを返却しなければならない。

済州島の場合、2020年12月末前に登録された電気自動車2万1000台がバッテリー返却対象であり、そのうち、一部返却されたバッテリーは済州TPで保管中だ。 今後、物量がさらに増える予定であり、バッテリーリサイクルインフラの拡大が必要な状況だ。

済州島にバッテリーリサイクルインフラが拡大するまで、現代グロービスは独自開発した電気自動車の使用後バッテリー専用回収容器に該当バッテリーを入れ、運用中の船舶に乗せて陸地に運送する。 回収容器の場合、数階にバッテリーを入れて一度に運送できるように製作され、効率性と安全性を高めた。

移されたバッテリーは現代グロービスが慶尚南道金海(キムへ)などに用意したリサイクル拠点で前処理過程を経る。 前処理は物理的に使用した後、バッテリーに残っている電力を放電させて解体した後、不純物を除去した後、陽極材分離物であるブラックパウダーまで作る工程だ。

現代グロービスは今年初め、バッテリーリサイクル専門企業のERに持分を投資し、前処理技術と設備を確保した。 ERは廃リチウムイオンバッテリーを低温真空システムで処理する技術と該当設備に対する特許を持っている。

前処理過程で廃水や二酸化炭素などが発生せず、電解質を回収するエコ工程技術も備えた。 これを受け、現代グロービスは済州島に初めて使用済みバッテリーの前処理設備の導入を計画している。 該当設備などが導入されれば、済州島内で発生する使用後バッテリーは陸上で運送する必要なく、済州島内でリサイクル工程を進めることができる。

この他にも済州TPのバッテリー物流センターの運営と済州地域の廃車場などに管理システムの導入なども進める予定だ。 済州島内の廃車場11ヵ所に流入する使用済みバッテリー物量の規模と、これを回収するために必要な車両配車現況などをリアルタイムでモニタリングできるシステムを適用する計画だ。

済州島で発生した使用後バッテリーのうち、再使用が可能な物量でエネルギー貯蔵装置(UBESS)を製作し、地域内の太陽光または風力発電装備や電気自動車の充電器などに活用できるように事業を推進する計画だ。 済州道は現代グロービスと共に推進する使用後バッテリーのリサイクルおよび再使用産業の活性化のために行政的・政策的支援を行い、済州TPは試験評価機能の強化および産業管理体系の運営を担当する。
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