先月、韓国の国内銀行圏の家計向け貸出残高が再び史上最大値を更新した。金利上昇の勢いと金融当局の貸出規制強化にもかかわらず、依然として住宅担保貸出(住宅ローン)の拡大傾向が家計貸出規模を引き上げたと分析される。
13日、韓国銀行が発表した「2023年11月の金融市場動向」によると、先月、銀行圏の家計貸出残高(政策モーゲージ含む)は1091兆9000億ウォンと集計された。これは1ヵ月前より5兆4000億ウォン増加した数値で、韓銀が関連統計を推算して以来、最も大きな規模だ。銀行の家計貸出規模は今年に入って3月まで減少傾向を続けたが、4月から上昇転換して上昇傾向を続けている。
11月の家計向け貸出の規模を拡大したのは住宅ローンである。11月に銀行圏が扱った住宅ローンの規模は前月対比5兆8000億ウォン増えた845兆3000億ウォンだった。住宅ローン貸出は住宅売買関連資金需要鈍化にもかかわらず、入居物量増加などにともなう残金需要が増え前月(+5兆7000億ウォン)と似た増加傾向を示した。
一方、11月の銀行圏企業向け貸出規模は前月比7兆3000億ウォン拡大した1253兆7000億ウォンと推算された。同期間、大企業向け貸出の増加幅は季節的要因の影響で約1兆5000億ウォン増に止まったが、中小企業向け貸出は中小法人を中心に増加規模(3兆8000億ウォン→5兆8000億ウォン)が拡大した。中小企業向け貸出の場合、資金需要が続いているうえ、一部の銀行が中小企業向け貸出を積極的に扱い、貸出規模を引き続き拡大していると分析される。
先月の銀行受信資金の規模は前月比28兆4000億ウォン急増し、2308兆ウォン台を記録した。銀行の受信資金の中で最も大幅に増えたのは定期預金で、1ヵ月間で13兆7000億ウォンが拡大した。また、定期預金満期到来にともなう銀行圏資金調達需要が相次ぎ、銀行債発行が11兆5000億ウォン増え、随時入出金式預金も増加転換(-24兆5000億ウォン→+6兆ウォン)した。資産運用会社の受信資金も株式型ファンドと債券型ファンドを中心に14兆3000億ウォン増えた。
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