ソウル地下鉄を運営するソウル交通公社が9~10日の2日間、ストライキに突入した。
ソウル地下鉄1~8号線と9号線第2・3段階(新論峴駅~中央報勲病院駅)を運営するソウル交通公社と全国民主労働組合総連・韓国労働組合総連盟所属の二大労組で構成された連合交渉団は8日午後3時から城東区公社本社で会い人員削減案などを巡り終盤交渉を進めたが接点を見出すことができなかった。連合交渉団は午後9時10分頃、交渉決裂を公式宣言し、9日始発から10日午後6時まで警告ストライキに入った。
幸い出勤時間帯は除外したものの、退勤時間帯である午後6時から8時までは混雑が予想される。ソウル市によると、退勤時間の運行率は平時対比87%に下がる。
公社は非常待機列車7台を待機させる計画だ。混雑度の高い2号線は臨時列車5編成(内線3本、外線2本)を追加投入する。通勤途中に比べて相対的に乗客が少ない昼間の時間帯には運行率が82%(韓国鉄道公社を含む場合)に下方修正される。
ソウル市は市内バスなど代替交通の便作りに力を入れる方針だ。通勤時間帯の市民移動支援のため、市内バス集中配車時間を午前7~10時、午後6~9時に1時間ずつ延長し、短縮車両や予備バスなど566台を追加投入して1393回増回運営する計画だ。
バスが追加配車されても、多くの人が利用する交通手段であるだけに、帰宅途中の市民の不便は避けられない見込みだ。
一方、ソウル地下鉄ストは昨年に続き2年連続だ。7月11日の第1次本交渉を皮切りに計11回の交渉(本交渉4回、実務交渉7回)にも意見が対立することは避けられなかった。
労組は「団体交渉決裂の主な原因は会社側が人員削減と安全業務外注化をついにおさめず、労組側が提案した定年退職人材採用さえも拒否したことに起因する」という立場だ。
反面、公社は「今回の交渉の最大争点は公社の経営効率化と連合交渉団の現場人材補充」とし、「最後まで労組の立場を最大限受け入れようとしたが、ついに合意に至らなかった」と明らかにした。
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