​サムスンディスプレイの「体感輝度測定法」、グローバル標準として採用

[写真=​サムスンディスプレイ]
[写真=​サムスンディスプレイ]

サムスンディスプレイが考案した新しい「明るさ測定法」が国際標準として採択された。 業界に新しい標準が作られたことにより、画面の明るさが重要なテレビやモニター購買時に輝度計で測定した明るさではなく、消費者が実際に目で感じる「体感輝度」が新しい画質の基準になると予想される。
 
サムスンディスプレイは昨年、業界で初めて国際半導体装備材料協会(SEMI)に提案した体感輝度(eXperienced Color Range:XCR)測定法が最近、国際標準として正式に制定されたと20日、明らかにした。 SEMIは全世界2500社余りの半導体・ディスプレイ企業が参加する産業団体であり、関連国際標準を審議・制定する機関だ。
 
輝度とは、観測者が光源を見る時、どれほど明るく見えるかを示す値だ。 サムスンディスプレイが考案した体感輝度測定法は輝度値が同じ場合、色再現力が優秀なディスプレイがはるかに明るく見える現象を「体感輝度」という概念で説明し、これを客観的に測定できるよう標準化した画質評価法だ。 この時、色再現力とはディスプレイの画質を計る主要スペックで、人が目で区別できる色の中でTV・モニター・カメラなどが表現できる色の範囲を示す指標を意味する。
 
過去のディスプレイの明るさ性能は単純に輝度だけで説明することができた。 ディスプレイの明るさがろうそく1つで一定面積を照らす時の単位明るさ(1nit)より何倍明るいかを計算する方法だ。
 
問題は輝度計で測定した二つの画面の輝度値が同じでも、実際の人の目で見た時には明確な差が感じられるという点だ。 人が感じる明るさには輝度だけでなく、色の種類と彩度(色の澄んで濁った程度)も影響を及ぼすためだが、既存の輝度測定法はこのような現象を反映できなかった。
 
サムスンディスプレイはQD-OLED事業を本格化した2020年から体感輝度測定法標準の必要性を強調してきたと説明する。 QD-OLEDは既存の大型ディスプレイがカラーフィルターで色を具現するのとは違って、青色OLEDから出てくる強い光エネルギーを量子ドット素子と融合して多彩なカラーを表現するが、量子ドットは非常に純度が高く正確な色を表現できる発光物質だ。 サムスンディスプレイが今年披露した2023年型QD-OLEDは、現存するOLEDディスプレイの中で最も体感輝度が高いものと測定された。
亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。
기사 이미지 확대 보기
경북 포항시 경북 포항시
닫기