韓国政府がペットフードやペットヘルスケアなどペット関連産業を国家戦略産業に育成する。4大主力産業を中心に成長インフラを構築し、海外輸出産業化を推進する方針だ。
農林畜産食品部は9日に開かれた非常経済長官会議でこのような内容を盛り込んだ「ペット関連産業育成対策」を発表したと明らかにした。
伴侶動物関連産業市場は最近養育人口増加と動物地位上昇などで拡大・高級化し、雇用効果が高い新成長産業に成長している。韓国の伴侶動物養育世帯は2012年364万世帯から昨年602万世帯へと2倍近く増えた。
韓国市場の規模は昨年8兆ウォンに達するが、これは世界市場対比1.6%水準に過ぎず、内需市場を中心に成長しペットに適した分類・表示・評価制度とインフラなど政策的支援が全般的に不足しているのが実情だ。
韓国政府はペットフード、ペットヘルスケア、ペットサービス、ペットテックを4大主力産業に選定し、適合型育成戦略を推進することにした。
ペットフードは家畜用飼料と区分するための特化制度を来年までに設け、新製品開発に向けた原料の安全性評価と原料登録を拡大する計画だ。
ペットヘルスケア部門では診療費負担緩和のために100ヶ余りの多頻度診療項目に対する付加価値税を10月1日付で免除する。年内に100の診療行為標準化を完了し、診療費掲示項目を拡大して透明性を向上させる方針と、またペット保険活性化のための商品開発、販売・請求の簡便化も推進する。
ペットサービス分野は伴侶動物行動指導士制度の導入(2024年4月)、動物保健師制度の改善(2024年)などを通じて良質のサービス・医療人材供給基盤を拡充することにした。ペットテックの新たな企業を育成するため、資金支援や販路なども支援する。
韓国政府はペット関連産業の実証基盤施設造成とベンチャーおよび研究開発(R&D)投資拡大などを通じて成長基盤を構築し、来年までに関連産業に特化した子ファンド100億ウォンを新規造成する計画だ。
さらに輸出戦略産業化のため、市場調査から輸出バウチャー、海外規格認証、医薬品など安全性保障管理基準(GMP)制度を新設し、市場開拓を支援する。
この他に関連産業を総合·体系的に育成するための別途法律制定も検討することにした。
チョン・ギョングン農食品部長官はペットヒューマニゼーション、技術革新など急変する市場と国内および海外伴侶人の目線に合わせてペットフードを含む関連産業の根本的な体質改善が必要な時点」とし「ペット関連産業育成を通じて内需市場活性化と共に、グローバル市場進出を拡大し輸出産業化する」と述べた。
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