全羅北道(チョンラブクド)扶安(プアン)のセマングム(全羅北道の黄海岸に広がる広大な干潟)で青少年の『文化オリンピック』とも呼ばれる『2023セマングム第25回世界スカウトジャンボリー』が来月1日から12日まで開かれる。
セマングムジャンボリーは、コロナパンデミック以後、韓国で開催される国際行事の中で規模が最も大きい。
スカウトジャンボリーは4年ごとに開かれる世界スカウト連盟合同キャンプ大会であり、世界の青少年たちが文化を交流する国際的な祭りだ。韓国では1991年に江原道高城(カンウォンド・コソン)で行われた以来、32年ぶり。大会規模も158カ国・4万3千人余りが集結する過去最大といえる。
セマングムジャンボリーは文化強国、経済大国に成長した韓国を世界の青少年たちと共有する良い機会であるだけに、経済的効果も侮れない。
全北研究院は、大会期間中に1198億ウォンの生産、1098人の雇用、406億ウォンの付加価値という経済的効果が国家レベルで発生すると予想した。全羅北道には755億ウォンの生産、812人の雇用、265億ウォンの付加価値が創出されると期待している。
セマングムジャンボリー期間中には満14~17歳の青少年スカウト隊員の他にも補助進行要員や一般観光客まで7万人余りが訪れることになる。6月末現在、扶安郡の人口が約4万9800人という点を考慮すれば、1.5倍近い人出が扶安セマングムを訪問わけだ。
ジャンボリーが始まれば、2人用テント約2万4000張をはじめ、数多くのキャンプ施設が7キロにわたって建てられる。また消防署、警察署、病院、宗教施設などから移動式トイレ(330)、シャワー場(300)、給水台(125)が用意される。
またジャンボリー期間には、さまざまな文化・体験イベントが開催される。
来月2日の開会式ではスカウト隊員で構成されたドリームオーケストラ団と世界各加盟国の隊員が大型モニターを通じてリアルタイムで協演するオン・オフラインハイブリッド公演がメイン公演として開かれる。
特に6日に開かれる『文化交流の日』には、多様な宗教儀式と共に各国の青少年たちが自国の衣装と伝統料理、ゲーム、公演などを披露し、他国の友人たちのところを訪問し互いの文化を理解し学ぶ予定だ。夕方にはK-POPプコンサートを開催し、宗教や人種、言語の壁を越えて全世界の青少年が一つになる和合の場を作る。
11日の閉営式では、ジャンボリー期間中に参加者の活動が盛り込まれた映像を流し、パフォーマンスとともにドローンライティングショーとファイアアートショー、人気歌手のフィナーレ公演が続く。
この他に参加加盟国が自分の文化と伝統を紹介し、多様なスカウト活動を共有できる展示と体験プログラムもジャンボリーデルタ地域で運営される。
一方、消防庁はジャンボリー行事の成功的な開催を支援するために消防安全支援団を構成し、地方自治体など関連機関と安全対策を協議し支援する。
まず、台風と集中豪雨による低地浸水など風水害に備えて気象特報発令時に段階別非常勤務態勢を整え、予防パトロールを強化する一方、万一の事態に備えて避難所を指定運営する。また、救急隊を会場のあちこちに配置して猛暑による熱中症患者の発生に備え、K‐POP公演などの特別イベント時の人波密集による安全事故に備えて、警察や自治体および行事主管社など関連機関間の緊密な協力を通じて迅速な対応に乗り出す方針だ。
ナム・ファヨン消防庁長は「セマングム世界スカウトジャンボリー行事が青少年最大の国際キャンプ行事であるだけに安全事故なしに成功的に行事が開催されるよう、積極的に対応する」とし「行事会場および公共安全を確保するために最善を尽くす」と明らかにした。
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