輸入物価、原油価格の急落で4カ月ぶりに下落···輸出物価も前月比1.3%↓

[写真=聯合ニュース]


韓国の輸出入物価が4ヵ月ぶりに下落した。先月、ウォン・ドル為替レート上昇にも国際原油価格が急落し、上向きだった輸出入物価に影響を与えたのだ。特に輸入物価は時差を置いて韓国の国内物価に影響を及ぼすだけに、今回の物価下落が今後の物価安定に肯定的な要因になるだろうと期待している。

14日、韓国銀行が発表した「5月の輸出入物価指数」によると、先月の輸入物価指数(ウォン・2015年水準100)は135.54で前月対比2.8%下落した。4ヵ月ぶりに下落に転じたのだ。1年前と比較した輸入物価の下落幅は-12%。2020年5月(-13%)以来最も高い水準を示した。

韓国銀行は今回の輸入物価下落背景について「先月の米ドル高にも高騰した国際原油価格にともなう基底効果が影響を与え、鉱山品など原材料輸入物価が1年前より大きく下落した」と説明した。

特に今回の輸入物価の下落が物価安定にも肯定的な影響を及ぼすだろうと韓銀は判断している。韓銀のソ・ジョンソク物価統計チーム長は「輸入物価は1ヶ月程度時差を置いて消費者物価に反映されるため、輸入物価指数の下落は今後消費者物価の下方要因として作用すると期待される」と話した。韓銀は消費者物価上昇率が今年年3.5%、来年には2.4%と次第に下方安定すると予想している。

この期間の輸出物価指数(韓国ウォン基準暫定値・2015年水準100)も116.66で前月比1.3%下落した。輸入物価と同じく4ヵ月ぶりの下落に転じた。前比下落幅は-11.2%で、2010年3月(-11.3%)以来の最高値を記録した。品目別には、石炭や石油製品(-7.7%)、化学製品(-2.5%)の価格下落が目立った。

このように輸出と輸入物価がいずれも下落した中、下落幅では輸入物価が輸出物価を上回った。ソ氏は「輸出物価指数は前年同月対比下落傾向が続いているものの、コンピュータ・電子および光学機器などでは為替要因を除いた契約通貨基準で輸出物価指数下落傾向が鈍化する傾向を示し、韓国ウォン基準では小幅上昇した」と説明し、「これは貿易収支や経常収支に良い影響を与えるだろう」と付け加えた。
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