「加速する商用車の電動化」···現代自動車グループ・KG、海外市場攻略に拍車

[写真=エジソンモーターズ]


世界各国の炭素削減努力が続き、運送分野の炭素排出で大きな割合を占める商用車部門の電動化転換も早まっている。韓国の完成車業界は関連企業を買収したり、工場新設などを通じて電気(EV)・水素バス・特装車など海外の大型車市場の初期先取りを狙っている。

8日、業界によると、KGモビリティはエジソンモーターズを買収すれば、EVバスの半組立製品の輸出も検討する見通しだ。

KGモビリティは来年から1万5000台規模のチボリとコランド、トーレスなどの半製品をベトナム現地組立型半製品(KD)工場に輸出する。これはベトナムのフタ(FUTA)グループとの契約によるもので、半組立形態の製品は現地工場で組み立てられ、東南アジア市場に供給される。KGモビリティのエジソンモーターズ買収目的は、ベトナムのEVバス市場進出にあるだけに、公開入札手続きが終わればEVバス市場進出戦略も早期に具体化すると見られる。

ベトナムのハノイは2050年までに内燃機関バスの100%をEVバスに転換することを目標としている。2030年までには、まずバスの50%をEV自動車に変える。ベトナムのEV市場には現代自動車グループとメルセデス・ベンツ、トヨタ、BYDなどグローバル完成車メーカーが進出しているが、市場規模はまだ大きくない。2021年基準のベトナムEVバス市場は2800万ドルで、世界EVバス市場の0.1%水準にとどまる。

ベトナムのEVバス市場は年平均23.3%成長すると予想され、KGモビリティはエジソンモーターズを通じて初期市場を狙うという戦略だ。現地企業のビンファスト(VinFast)は1回の充電で最大260㎞を移動できるEVバスを発売したが、エジソンモーターズは最大走行距離が500㎞に達するEVバス製作技術力を保有しており、現地市場で競争力を備えることができるという評価だ。

ベトナム以外にも主要アジア諸国も電動化転換に拍車をかけており、ニッチ市場の需要は堅調に推移すると予想される。タイは3年内にバンコクのEVバス数を8000台に増やす方針だ。インドネシアのEVバス市場は2028年までに年平均75%成長すると予想され、EVバス1万台の普及を目標に立てている。

現代自動車グループも大きな車市場を狙っている。中国と北米、欧州など会社が集中する国の商用車成長性が高く評価されているからだ。中国は2030年までに水素自動車100万台を普及することにした。水素トラックを保有している現代自動車としては、狭くなった中国市場での底辺を広げる機会として作用することができる。特装車を含む北米のレジャー用車両(RV)市場の場合、2021年の339億ドルから2027年には591億ドルに成長する見通しだ。

起亜自動車は1兆ウォンを投入し、華城(ファソン)に顧客適合型目的基盤車両(PBV)工場を建てる計画だ。2030年、グローバルPBV市場1位を先取りするためだ。PBVはEV自動車プラットフォームの上に何を載せるかによって、乗用車や貨物車など様々な形の特装車として製作できる。現代自動車は今年末、中国型ネッソの発売後の市場反応を考慮し、大型水素トラックであるエクシエントの発売を検討する予定だ。
 
 


 
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