韓国バッテリー企業、「中国製85%」陰極材の独自生存に乗り出す···フルバリューチェーンの構築

[写真=ポスコフューチャーエム]


韓国のバッテリー企業が独自の陰極材料供給網確保のために奔走している。中国製陰極材料が85%で市場を支配しているだけに今後貿易葛藤の素地があり、独自の生産能力を確保するという動きと分析される。

3日、財界によると、最近韓国の国内バッテリーと素材関連企業が独自のサプライチェーン確保に集中している。

同日、SKオンはウェストウォーター・リソースとバッテリー陰極材料共同開発協約(Joint Development Agreement)を締結したと明らかにした。今回の協約を受け、両社はSKオンバッテリーに特化したエコ高性能陰極材料を研究開発する予定だ。

ウェストウォーターで精製した黒鉛で作った陰極材料をSKオンが開発中のバッテリーに適用し、その性能を共に改善していく計画だ。協業期間は3年だ。

開発が成功すれば、SKオンはウェストウォーターから陰極材料の供給を受け、米国内のSKオンバッテリー工場に投入する案を検討する予定だ。

これに先立ってSKオンは今年1月、ウルビックス(Urbix)とも陰極材料共同開発協約を締結し、北米現地で主要バッテリー素材確保力量を改善した。ウルビックスは現在、アリゾナ州に年産約1000トン(トン)規模の陰極材料生産ラインを構築している。生産規模を2025年までに年産2万8500トンまで拡張する計画を推進している。

同日、ポスコフューチャーエムも約5000億ウォンを投資し、浦項に陰極材生産工場を追加で建設すると発表した。浦項ブルーバレー産業団地内の19万9720㎡(約6万坪)敷地に2025年までに工場を建設する予定だ。現在、ポスコフューチャーエムは韓国で唯一黒鉛系陰極材を量産している。

陰極材料はバッテリー寿命・充電性能などを決める核心材料であり、韓国のバッテリー関連企業が関心を傾けざるを得ない原材料に挙げられる。問題は、グローバル陰極材の85%が中国で生産され、依存度が非常に高いという点だ。

最近、米・中貿易葛藤が続く状況で中国が他国に陰極材料輸出を禁止するならば大きな打撃があるほかはない構造だ。これに対し、韓国のバッテリー関連企業も陰極材料全体を網羅できるバリューチェーン(フルバリューチェーン)の構築に努力している。

ポスコフューチャーエムのキム・ジュンヒョン社長は「バッテリー核心素材である陽極材料と陰極材料を全て生産する企業として原料から最終製品生産までフルバリューチェーンを高度化し顧客会社の要請に先制対応する」とし「バッテリー産業生態系を先導している浦項にバッテリー素材投資を持続的に拡大しK-バッテリー産業発展に寄与する」と話した。

SKオンのソン・ヒヨン先行研究担当も「現地サプライチェーンを強化し、米国インフレ削減法(IRA)に積極的に対応していく」とし「そのために現地有力元素材企業らとも着実に協業を推進する」と計画を伝えた。
 
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