韓国、半導体だけでなく電子産業も「赤信号」…輸出全般に最悪の危機状況

[写真=亜洲経済]

韓国の半導体だけでなく、電子産業の輸出全般が最悪の危機状況に追い込まれている。大半の品目と地域で輸出実績の下り坂が険しく、ややもすれば赤字転換の可能性も排除できない。

14日、産業通商資源部によると、今年2月の情報通信技術(ICT)輸出は128億2000万ドルで、前年同月比32%減少した。グローバル景気鈍化と半導体業況不振の持続で、昨年7月から始まった輸出減少傾向が8ヵ月連続で続いている。

輸入は110億ドルで、貿易収支は18億2000万ドルの黒字と暫定集計された。黒字規模は前年同月(74億5000万ドル)の3分の1以下の水準に急転直下した。業況悪化が続く場合、ICT貿易収支が赤字に転じる可能性もある。

品目別では半導体、ディスプレーなど事実上全品目の輸出に赤信号が灯った。2月の半導体輸出額は61億1000万ドルで、前年同月比41.5%減少した。出荷量の減少と単価の下落が続き、システムとメモリー分野の両方が減少傾向を示した。システム半導体の輸出額は26億9000万ドルで前年比25.5%、メモリー半導体は29億2000万ドルで53.9%急減した。

他の分野も状況は変わらない。2月のディスプレー輸出は13億ドルで、前年比42.2%減少した。前方産業の需要不振と昨年の基底効果の影響で有機発光ダイオード(OLED)輸出額は39.3%、液晶表示装置(LCD)は43%減少した。

地域別でも輸出減少傾向がはっきりしている。対中輸出は51億3000万ドルで、前年比39.4%減少した。リオープン(経済活動再開)効果が微々たるもので、需要減少が続いたためだ。品目別には半導体(-45%)、ディスプレー(-49.5%)、コンピューター・周辺機器(-61.1%)などの輸出が大幅に減った。

昨年、最大の貿易黒字国に上がったベトナムの場合も、先月ICT関連輸出が21億1000万ドルにとどまり、前年比31.7%急減した。米国と欧州連合(EU)への半導体輸出も前年同月比それぞれ20.7%、23.5%減少した。

専門家らの見通しは食い違っている。ウソク大学経済学部のパク・ソクジェ教授(韓国貿易学会長)は、「4月に貿易収支が最低を記録する可能性があり、上上半期には赤字になるとみられる」と予想しながらも、「年間単位では黒字を記録するだろう」と見込んだ。

続けて「現在は供給過剰で半導体価格が下落しているが、下半期に在庫が底をつくと(価格が)正常化する可能性がある」と付け加えた。

しかし、別の専門家は「ICT関連グローバル需要が容易に回復しない雰囲気」として「近いうちに、関連貿易収支が赤字に転じる可能性が高い」と憂慮した。
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