韓国の鶏肉価格が韓国肉鶏協会設立以来、史上最高値を記録した。フライドチキンを作る原材料価格が持続的に上昇し消費者の間では「チキン価格3万ウォン」時代への憂慮が提起されている。
7日、韓国肉鶏協会が公開した肉鶏相場によると、この日1㎏当り肉鶏価格が「大」3190ウォン、「中」3190ウォン、「小」3090ウォンを記録した。チキン屋で主に使う「中」基準生計価格は昨年12月8日に初めて3090ウォンを記録し、以後2000ウォン台を維持したが再び3190ウォンに上がった。
生計価格が3000ウォン台に迫ったのは、韓国陸上協会創立日の1987年6月以降、過去最高値だ。これに伴い、フランチャイズ加盟店はもちろん鶏を原材料とする自営業者の間では不満の声が出ている。
ソウルでチキン屋を運営する自営業者A氏は「23年間商売をしてきたが、鶏の価格がこんなに上がったのは初めて」として「2週間で1500ウォンも値段が上がった。昨年の今頃と比べると、2倍以上上昇した水準だ」と吐露した。
フランチャイズ加盟店も状況は似ている。フランチャイズ本社は生計を塩漬け、切断、運搬する費用を追加して鶏の値段をつける。包装材や天ぷら油、ソース、大根の酢漬けなどの費用まで加われば、加盟店のチキン原価は1万ウォンに達する。しかも配達アプリの仲介手数料や配達手数料、人件費などもプラスになる構造だ。
チキンフランチャイズ業界の関係者は「生計価格が過去最高値を記録してからも上がっているため、相場変動にともなう値上げ要因は持続的に発生している」とし「原材料価格が上がって大変な状況なのにすべてが上がっている」と訴えた。
それでもこれまでチキン屋で使う鶏肉の価格は1㎏2000ウォン前後で大きく変動がなかった。しかし、国際穀物価格など諸般の費用が増えた状況で生計価格まで上がることになったのだ。自営業者としてはかなり厳しい状況であるといえる。
自営業者の間では売上下落より原価上昇によってチキン屋を運営しても利益がないとし、廃業や譲渡を悩む社長が増えている。
問題は、鶏肉の値上げは最終的に顧客が支払う消費者価格の引き上げにつながるしかないという点だ。フライドチキンは、韓国の国民なら誰もが手軽に楽しめる代表的なメニューであるだけに消費者の反発も憂慮される。
フランチャイズチキン売り場を運営するある自営業者は「鶏肉価格をはじめ、油や包装材、ソースなどの原価が上昇し、原価引き上げ分を相殺するためには消費者価格を上げなければ維持ができない状況」とし「本社と価格引き上げについて持続的に議論しているものの、消費者の反発が憂慮されるだけに本社は慎重な態度を見せている」と話した。
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