SKイノベーションの素材事業子会社のSKIETがベトナム最大の民間企業であるVinグループの電気自動車バッテリー製造企業のVinESにリチウムイオンバッテリー分離膜(LiBS)を正式出荷し、東南アジア市場の拡大に乗り出した。
SKIETは先月からVinESに分離膜を本格的に供給することにしたと2日、明らかにした。 この分離膜はVinESがベトナム現地工場で生産する電気自動車用バッテリーの製造に使われる。
LiBS(Lithium-ion Battery Separator)は薄いフィルムの形で、電池の陽極と陰極の間に位置し、爆発·発火のような異常作動を防ぐバッテリー核心素材で、バッテリー性能と安定性を左右する核心高付加価値製品に挙げられる。
Vinグループは電気自動車などを作るVinFastと電気自動車用バッテリーメーカーのVinESを系列会社として置いている。 VinESはVinFastの安定したバッテリー供給網構築のために設立され、現在、VinFastがベトナム工場で生産する電気自動車にバッテリーを供給している。
SKIETはベトナムをはじめとする東南アジア市場攻略のため、VinESとサンプリングテストなどの協業を続けてきており、7月に今後、VinESがベトナムと米国などで生産することになる電気自動車バッテリーに分離膜を優先供給する業務協約(MOU)を締結している。
ベトナム唯一の電気自動車メーカーであるVinFastは、ベトナム初の電気自動車(VFe34)を発売した。 ベトナムは電気自動車登録費免除、特別消費税減免などの政府の支援に支えられ、電気自動車市場が急成長している。
VinFastは米ノースカロライナ州にも20億ドル(約2兆6000億ウォン)を投資し、現地生産工場の設立を確定した。 2024年から稼動予定のノースカロライナ工場の生産台数などを含め、今後、年間約15万台の電気自動車を生産するという目標だ。
一方、SKIETは中国·ポーランドなどグローバル生産基地を備えており、分離膜の厚さを自由に調節しながらも均一な品質を具現している。
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