現代自動車の2番目の専用電気自動車「アイオニック6」が今年9月、国内発売を皮切りに、年末に欧州の一部地域に、来年上半期中には北米地域でも発売に乗り出す。
車両量産は第3四半期の9月から始まり、生産工場は忠清南道牙山工場だ。 今年、アイオニック6の国内販売目標台数は1万2000台だ。 まだ、車両用半導体の需給難など生産最適化要件がなされていないが、量産台数を最大限増やすという覚悟だ。
アイオニック6は、現代自動車専用電気自動車では初めてLGエネルギーソリューションバッテリーを新たに追加搭載する。 現代自動車のホ·ジェホ準中型PMセンター長は“グローバル供給問題により、今年発売された車両にはSKバッテリーを適用し、来年からはLGバッテリーを適用する”とし、“中国のCATLバッテリー搭載計画はまだない”と説明した。
また、現代自動車はアイオニック6の走行距離拡大にはデザインの力が大きいと強調した。 デザイナーとエンジニアが空力(物体と機体の間に作用する力)最適化のために協業に乗り出した結果、524㎞に達する走行距離を確保することができた。
ホ常務は“空力最適化のための流線型デザインと最低空力係数、駆動モーターとバッテリー制御効率最適化、車両の雲抵抗(rolling resistance)最小化などが電費向上を成し遂げた”とし、“新しいバッテリーではなく、アイオニック5と同じバッテリー”と述べた。 それと共に、“専用タイヤも雲抵抗を改善し、電費向上と高いレベルの乗り心地、制動性能を高めている”と付け加えた。
現代自動車はOTA(無線アップデート)を通じ、バッテリー関連制御技術を最新化することができ、今後、追加的なバッテリー性能改善も成し遂げる計画だ。
現代自動車・デザインセンターのイ·サンヨプ副社長は、アイオニック5とアイオニック6のデザインが大きく違うという記者の質問に対し、“伝統的に多くのブランドがどのブランドの車なのかを分かるために「ファミリールック」を使ってきたが、これは生産者中心の考え”とし、“アイオニックブランドは伝統的な方式のグリル模様と自動車ラインなどを統一したファミリールックではなく、広い室内空間を意味する「リビングスペース(居住空間)」、リサイクル素材の活用など違う意味のファミリールックを追求している”と述べた。
現代自動車のチャン·ジェフン社長は次の電気自動車車種を尋ねる質問に“近いうちに商品計画を全体戦略と共に申し上げる計画”とし、“今とは違う部分で期待している”と答えた。 続いて“アイオニック6の来年のグローバル販売は5万台以上を期待しており、欧州や米国など主力市場を中心に、販売マーケティングを計画している”と説明した。
また、“アイオニック6は国内工場の物量だけで供給が可能なので、国内だけで生産する”とし、“最近行われた国内新工場投資は蔚山工場を中心に推進するのが正しい”と答えた。 それと共に、“新工場投資規模は約2兆ウォン程度考えており、電動化時代に新たに国内工場を中心にしなければならないため、深みのある検討を続けている”と付け加えた。
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