[写真=韓国航空宇宙研究院]
韓国型ロケット「ヌリ号」の2回目の打ち上げが16日に一日延期された。羅老（ナロ）宇宙センターに強い風が吹き、発射台の設置などが難しいという理由からだ。
14日、科学技術情報通信部と韓国航空宇宙研究院によると、現在羅老宇宙センターに強い風が吹いており、今後さらに強くなる可能性があり、安全確保のために打ち上げ日程を一日延期した。
これに先立って航宇研の研究陣は13日夕方、飛行試験委員会を開催して発射場移送（ロールアウト）を決める計画だったが、気象状況が流動的なため最終検討を14日に延期した。
航宇研の関係者は「14日午前6時飛行試験委員会、7時発射管理委員会を開催した結果、今日は強い風が吹き、今後さらに強くなる可能性があるため発射台技術陣の完全な安全確保が難しいと判断した。これに対しヌリ号の移送と発射は当初の計画より一日ずつ延期し、6月15日に移送、6月16日に発射することを決めた」と明らかにした。
一方、ヌリ号は韓国型発射体開発事業で完成したロケットだ。1.5トン（t）級衛星を地球低軌道の500～800kmに上げることが目標だ。10月に行われた1回目の発射実験では目標とした高度700kmまで発射体を上げることに成功したが、3段エンジン燃焼が早期に終了し搭載した衛星模写体（ダミー衛星）を軌道に安着させることには失敗した。
今回の2回目の打ち上げでは、問題と指摘された3段エンジン燃料タンクの固定部を改善しており、衛星模写体だけでなく、実際に作動する性能検証衛星も一緒に送り、韓国の宇宙技術を実際の宇宙空間で検証する計画だ。
<亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。>
