貨物連帯のゼネスト突入・・・産業界を直撃

[写真=聯合ニュース]


貨物連帯が7日から無期限ゼネストに突入し、産業界が直撃を受けている。セメントと生コン業界はこの日から物流支障をきたしており、ストライキが長期化すれば製造業から鉄鋼、自動車、石油化学、造船などの基幹産業まで深刻な打撃を受けかねないという憂慮だ。

関連業界によると、貨物連帯は釜山港など全国の主要港湾から京畿道儀旺ICD、大田ハンコックタイヤ、慶尚北道亀尾城安合島、浦項ポスコ、光州光山区河南産業団地など主要物流拠点を掌握し、デモを行っている。

ポスコなど鉄鋼業界の場合、まだ車の出入りを妨害する物理的な行事が行われていない状況だ。鉄鋼メーカーは鉄道と船舶移動など鉄鋼製品トラック運送に代替できる手段を講じながら非労組員車両の比重を高めるなど対策作りに没頭している。

車両用半導体から各種部品供給難に陥っている完成車業界も心配している。完成車業界のある関係者は「代替車両の用意が容易ではなく、当分の間ストライキ推移を見守らなければならない状況」とし、「ストライキが長期化すれば車両出庫大乱が一層激しくなる可能性がある」と話した。

輸出入企業は致命傷まで負いかねないという懸念だ。海外契約物量を期間内に引き渡すことができなければ、廃業の危機まで追い込まれかねないとし、政府当局に解決策作りを促している。

セメント・生コン業界はこの日から被害が出ている。韓国セメント協会などによると、同日首都圏の主要セメント流通基地と貯蔵所に貨物連帯がバルクセメントトレーラー(BCT)車両の出入りを阻止し、セメント出荷が全面停止された。今週までストライキが続くならばセメントの在庫量が多くないため、全国の建設現場が回らない状況だ。

酒類業界も非常事態だ。ハイト真露(チンロ)の利川(イチョン)と清州(チョンジュ)工場で生産される焼酎製品の運送を担当する一部貨物車主ストライキに今月(1~6日)の製品出庫価格が平常時の38%水準に止まっている。2日には利川工場の焼酎生産が中止され、工場再稼働以後にも貨物連帯所属の車主が工場出口を塞いでおり生産された焼酎を出荷できずにいる。利川工場と清州工場はハイト真露全体焼酎生産量の70%を占める。

一部のコンビニ業者は焼酎の供給問題が長期化する可能性があると判断し、先制対応に乗り出した。CUやミニストップ、セブンイレブン、イーマート24など、一部のコンビニではハイト真露の焼酎ブランド「チャミスル」や真露の製品発注を停止したり、数量に制限を設けた。GS25もスト事態を注視している。

貨物連帯がゼネスト突入を事前予告しただけに、酒類業者と飲食品業者はあらかじめ出荷量を増やすなど事前措置を取った。OBビールもこの日午前から利川・清州・光州の3ヶ所の工場で生産したビール物量を出庫できずにいる。OBビールは事態の長期化に備え、代替運送車両の需給など追加的な措置を検討しているという。

流通業界は物流センターと大型マート支店などを連結する車両貨物車主のストライキ参加比重が高くなく影響が限られるだろうとみている。ストライキが長期化すれば卸売会社をはじめコンビニと大型マート、食堂などに入庫される製品供給支障が憂慮される部分だ。

酒類業界関係者は「貨物連帯のゼネスト予告以後、週末に出荷量を大幅に増やすなど備えをしておいた」とし「しかし今後ストライキが長期化するなど万一の事態に備えて庸車など別途の対策を模索している」と話した。
 
 
 
 
 
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