サムスン電子とLG電子がTV・モニターなどの製品のプレミアム化に集中した結果、生産設備稼働率の下落にも売上げは増えたことが26日、聯合ニュースの分析結果を通じて明らかになった。
昨年、両社の映像機器(TV・モニター)事業部の稼働率は前年比二桁下がったが、映像機器の売上げ額は増加した。
昨年、サムスン電子の映像機器生産設備の稼働率は81.4%で、前年(93.6%)より12.2%p減少した。これは新型コロナ以前の2019年(85.5%)よりも低い数値だ。同期間、LG電子の映像機器生産設備の稼働率も102.3%から96.6%へと、5.6%p下がった。
しかし、生産実績の減少にも、サムスン電子とLG電子の映像機器の売上げ額は大幅に増加した。昨年、サムスン電子の映像機器部門の売上高は前年比13.7%増加した31兆4974億ウォンだった。LG電子も同期間、31%増えた19兆7094億ウォンを記録した。
このように生産実績は減少したが、売上げ高は増えた現象をめぐって、業界ではプレミアム製品の比重拡大による影響という分析が出ている。
実際、サムスン電子の映像機器1台当たりの売上高は2020年57万4409ウォンから昨年71万3693ウォンへと、24.2%増え、同期間、LG電子の映像機器1台当たりの売上高は59万1781ウォンから74万3190ウォンへと、25.6%上昇した。
一方、市場調査会社のオムディアによると、昨年のTV市場ではサムスン電子が売上高基準で29.5%のシェアを占めて1位、LG電子が18.5%のシェアで、2位を占めた。
有機発光ダイオード(OLED)TV製品群が布陣した2000ドル以上の市場の場合、サムスン電子は売上高基準、シェアが2019年50.2%から昨年39.3%へと、10.9%p下落した。 一方、LG電子は同期間、18.7%から24.1%へと、5.4%p上昇した。
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