NAVERが、韓国大手芸能プロダクションであるSMエンターテインメントの株式を買収しないことにした。
NAVERは21日、公示を通じ、"事業競争力強化の一環として多様な方策を検討中だが、本件(SMエンターテインメント持分の買収)に対する投資の検討はしないことに決定した"と明らかにした。
これは業界で、NAVERがSMエンターテインメントの持分を買収した可能性が提起されてから11ヵ月後に出た確定公示だ。NAVERがSMエンターテインメントに対する投資検討するかどうかを明らかにしたのは初めてだ。
この公示に「本件についての投資」とだけ表現された事案は、具体的にイ・スマンSMエンターテインメント代表プロデューサーが保有した会社の持分全量をNAVERが買い付ける取引を意味する。
3月31日に公示されたSMエンターテインメントの事業報告書によると、イ・スマン代表プロデューサーはこの会社の議決権のある株式2316万4063株のうち、18.96%(439万2368株)を保有した最大株主だ。
2021年5月からSMエンターテインメントの筆頭株主の保有株式全量が企業の買収市場へと売りに出されており、グローバルコンテンツ事業の延長線で、エンターテインメント事業の強化に乗り出したNAVERとカカオ、CJ ENMなどが持分を買収する競争に乗り出した模様だ。
NAVERとカカオ、CJ ENMは全てこの事案に「確定されなかった」と何度も公示してきた。今回の公示で、NAVERはSMエンターテインメントの買収戦から足を除いたことを公式化した。
カカオは15日の公示でも"カカオとカカオの従属会社であるカカオエンターテインメントは、グローバルコンテンツ事業競争力の強化に向けて事業提携と持分投資など、多様な対策を持続的に検討してきたが、現在、具体的に決定された事項はない"とし、決定を留保した。
CJ ENMも2月25日、公示を通じ、"当社は音楽コンテンツ事業の強化のため、SMエンターテインメント持分の買収や事業シナジーなどを検討中だが、確定されていない"と明らかにした。
21日、SMエンターテイメントも"当社は事業提携や持分投資関連の多角的な論議をしているが、現在までいかなる内容も確定されていない"と公示した。
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