[SK E&S、米国プラグ・パワーと提携してアジア水素市場への本格的な進出]
SK E&Sが米国水素エネルギー企業、プラグ・パワーと共に、本格的にアジア水素市場への進出に乗り出す。
SK E&Sはプラグ・パワーとアジア水素事業の共同推進を目的とする合弁法人設立の株主間契約を締結したと6日、明らかにした。両社が今回に設立する合弁法人はSK E&Sが51%、プラグ・パワーが49%の持分をそれぞれ保有することになる。今年初め、SK E&SはSK(株)と共に、計1兆8500億ウォンを投資し、プラグ・パワーの持分を約10%確保し、最大株主になった。
合作法人は2024年まで水素燃料電池、水電解設備など水素事業の中心設備を大量生産できる設備や研究・開発(R&D)センターを首都圏に建設するという方針だ。また、プラグ・パワーの技術を活用、水電解設備や燃料電池の単価を画期的に下げ、国内及びアジア市場に供給する計画だ。
現在、プラグ・パワーは米国内の水素フォークリフト市場占有率95%を占めるなど圧倒的な競争力を確保した。合作法人はこのような技術力を土台に、国内はもちろん、アジア水素燃料電池市場に進出する計画だ。
また、水電解設備を国内で生産し、これを活用したグリーン水素商用化にも乗り出す。水電解設備は自然状態の水を電気分解し、水素を生産する設備だ。水素の生産過程で、二酸化炭素(CO2)などの環境汚染物質が全く発生せず、未来エコ水素生産の核心として注目されている。
特に、プラグ・パワーの水電解設備技術(PEM方式)は既存のアルカライン水電解方式より、水電解の過程に投入される供給電源の変動性の影響を受けず、新再生エネルギーが持つ不確実性をさらに補完するという評価を受けている。
合作法人は今後、SK E&Sが生産する液化水素を全国100あまりの充電所に流通する役割も担当することになる。プラグ・パワーはすでに米国全域に120ヵ所の液化水素充電所を運営中であり、液化水素タンクローリーを利用した流通のノウハウも蓄積している。SK E&Sは合弁法人を通じ、胎動段階である国内の液化水素流通市場を安定的に拡大していくという計画だ。
SK E&Sは先月に開かれたメディアデーで、既存のLNG事業のインフラとバリューチェーン統合力量を活用し、「グローバル1位の水素事業者」に跳躍するというビジョンを提示したことがある。水素生産能力を2025年まで液化水素年3万トン(t)とブルー水素年25万tなど年間28万tまで引き上げる計画だ。
<亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。>
