ロッテ、全社的ESG強化の宣言

[ロッテ、全社的ESG強化の宣言]



ロッテグループがポストコロナ時代、ESG(環境・社会・支配構造)経営に焦点を合わせる。危機状況を打開するため、社会の変化を導き、革新を先導する企業に生まれ変わるというのだ。このため、未来価値を盛り込んだ新たなスローガンを発表し、重大産業災害の予防のためのリスク管理強化案も論議する。

ロッテは1日、「2021下半期のロッテVCM(Value Creation Meeting)」を開き、下半期のグループ戦略の方向性を模索する。

VCMでは△上半期の経営実績レビュー及び主要懸案 △下半期の経済展望及び経営環境分析 △食品・流通・化学・ホテル&サービスBU別の事業戦略などが主な内容として扱われる。最後に辛東彬(シン・ドンビン、重光 昭夫)会長が代表取締役たちに指示メッセージを伝え、終了する。

ロッテは同日、VCMで別途の「ESG経営宣言式」を開き、全社的ESG経営強化の意志を内外に明らかにする。この宣言は△2040年に炭素中立の達成 △上場系列会社の取締役会傘下のESG委員会の構成推進 △CEOを評価する際にESG管理成果の反映を中心内容とする。

ロッテは2040年、炭素中立を達成するため、炭素排出の削減や環境貢献目標を10年単位に設定して履行していく計画だ。短期的には工程の効率化で温室効果ガスの排出を削減し、中長期的には革新技術の適用やエコ事業を通じて完全な炭素中立が実現できるように段階的な戦略を樹立する方針だ。

また、ESG経営強化のため、上場系列会社の取締役会傘下にESG委員会を構成し、各社CEOの評価にESG経営成果を反映する予定だ。ESG経営専従組織も構成し、機能を段階的に拡大する。先月、ロッテ持株はグループレベルのESG戦略の高度化を推進するため、経営革新室傘下にESGチームを新設した。経営革新室はESGチームを中心にESG経営戦略の樹立、成果管理プロセスの樹立やモニタリング、ESG情報の公示及び外部評価対応などを進める。

今回のVCMではロッテの未来価値を盛り込んだ新たなブランドスローガン、「今日を新たに、明日のために(New Today、Better Tomorrow)」も発表される。このスローガンには「人類の持続可能な未来をためにみんなに良い革新をする」という意志が盛り込まれた。急変する時代に合わせ、変化と革新を先導する未来型企業に生まれ変わるという趣旨だ。

ロッテは変化した時代に適合したスローガンの開発に向け、グループに必要な価値と顧客が要求する未来価値を分析した。その結果、社会に有益な影響を与える社会的価値と個人の暮らしを革新する生活の変化の価値に対する重要度が高く表われた。ロッテはこれを反映し、日常と社会を肯定的に変化させる企業の役割を強調したスローガンを導出した。ロッテは年内に新たなスローガンを中心に、大規模なキャンペーンを進行するなど国内外のコミュニケーションを強化する計画だ。

各社に安全管理やコンプライアンスなどリスクに対する徹底した管理と対策も促す。ロッテ持株はグループ安全管理革新案を発表し、重大産業災害の予防活動の強化及び初動対応能力の向上を強調する。この革新案を通じ、各社の安全管理組織を代表理事直属に格上げし、安全管理システムおよびマニュアル等を高度化する計画だ。また、事業場の特性に合う危険要素を診断し、パートナー会社の安全支援もさらに強化する方針だ。

このほかにもVCMでは未来の競争力強化に向けた事業ポートフォリオ管理、核心人材の確保や育成、企業文化革新などに対する議論が行われるものとみられる。食品・流通・化学・ホテル&サービス各BU別に経営環境の変化に対する対応案も論議する。
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