チャ・ソンヨンSKハイニックス副社長 “低電力半導体で炭素排出を減らす”

[チャ・ソンヨンSKハイニックス副社長 “低電力半導体で炭素排出を減らす”]



SKハイニックスが半導体装置、システムオンチップ(SoC)、メモリー、ソフトウェアなど各分野と学界などで全方位的な協業の必要性を力説した。

3日、オンラインで開幕した半導体展示会「セミコンコリア2021」で、最初の基調演説を務めたSKハイニックスのチャ・ソンヨン副社長は“オープンイノベーションを通じてエネルギーソリューションを探すのが(メモリー半導体分野に与えられた)社会的役割”とし、このように主張した。

チャ副社長は最近、非対面文化の拡散によるデジタル転換の加速化と同時に、人工知能(AI)、5Gなどの情報通信技術(ICT)の発展速度も速くなり、今後5年以内に定型データ生産量が現在の倍以上増加するものと展望した。

彼は"データはメモリー装置に貯蔵されるが、代表的なのがデータセンター"とし、"データセンターは今後、毎年15%水準の成長を見せるだろう"と述べた。

問題はこのように急増するデータを消費するため、甚大な量の電力が必要ということだ。 業界では2030年になると、動画ストリーミングが全世界の電力消費で占める割合が最大4.1%に達するものと予測している。

ある環境団体の研究結果によると、オンラインで映像を30分視聴するために排出される二酸化炭素は約1.6キロだ。 自動車が6.3キロ走行する際に発生する量と似た水準だ。

チャ副社長は"データが爆発的に増加する間、電力消耗量が増え、これによって環境が影響を受けたら、メモリー機器を開発する際にこれを考慮せざるを得ない"、"経済的価値だけを考慮するのではなく、社会的役割を果たさなければならない"と説明した。

経済的・社会的価値を同時に追求するSKグループの経営哲学を実践するため、エネルギー節約の観点で、メモリー産業に対する悩みが必要だという意味だ。

SKハイニックスをはじめとするメモリ半導体業界はこのような悩みに対する解答を成功的に見つけてきた。 実際、半導体業界はこの30年間、微細化、積層技術などを通じてエネルギー効率を画期的に改善した。

チャ副社長は"Dラムやナンドフラッシュは世代ごとに10%ほどのエネルギー効率の改善を可能にした"、"データセンターでハードディスクをSSDに転換したり、Dラムの種類をDDR4からDDR5に転換する場合、これを合わせて4TWh程度の電力消耗量を減らすことができる"と伝えた。

4TWhは国内すべての家庭が一ヵ月間使用することのできる電力量だ。 環境・社会・支配構造(ESG)経営が強調される現代社会で、半導体業界はこれからもこのような画期的な改善に向けた努力を続けていくものとみられる。

HBMやULMのように既存の製品より性能・容量が大きく向上されながらも、電力消耗は減らした製品が引き続き開発される見通しだ。

チャ副社長はこのようなエネルギー効率向上に向けた製品を紹介し、"さまざまなソリューション製品を開発し、これに向けた多様な協業も進行している"、"今後、このような活動をさらに拡大していく計画"と述べた。
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