米国連邦準備制度(FRB・Fed)が今年初の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を凍結し、韓国銀行が金利引き下げ速度を遅らせる見通しだ。
30日、韓銀のユン・ミョンシク副総裁補はFOMCの 金利据え置きの後に開かれた状況点検会議で、「今回の決定は市場予想に合致した」とし、「FRBのスタンスは変わらないものと見られる」と述べた。
これは、今年、政策金利引き下げを通じた金融緩和政策で景気を刺激しようとした韓銀の基調が、FRBと連動しかねないという意味だ。
FRBは二日間のFOMC定例会を開き、金融政策の政策金利であるフェデラル・ファンド・レート(FFR)を現行1.50〜1.75%に据え置くことを全会一致で決めた。
米国の低インフレ圧力と好転している経済状況、労働市場の状況などを考慮すると、金利を変化させる要因がないと判断したのだ。
これにより、韓銀もしばらくは金利を凍結する可能性が高いとみている。市場では、韓銀が2月に金利を引き下げると予想した。
金通委員4人が交代される4月以前に金利引き下げを断行するためだ。また、4月の総選挙前に金利を引き下げ、政府の景気浮揚政策を支援射撃するという観測もある。
しかし、米FRBのが大統領選挙を控え、できるだけ政治的中立を守るために金利据え置きに重きを置いた金融政策を運用するだろうという見通しが登場し、韓銀もしばらくは据え置き基調を維持すると分析される。
さらに、韓銀が最近広がっている新型コロナ懸念による金利引き下げの判断は早いと一線を引いた部分も、凍結基調の継続に力を入れている。
ユン副総裁は、「新型コロナウイルスが経済に及ぼす影響を警戒しながら見守っている」とし、「金融政策はウイルスだけで見るのではなく、景気と物価状況、金融安定の状況を考慮して決める」と述べた。
延世大学のソン・テユン教授は「景気状況を見ると今すぐ引き下げも可能だ、政府の不動産政策に問題があるうえ、FOMCが追加利下げをせず、韓銀が金利引き下げに乗り出すには負担がある」と述べた。
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