世界の証券市場、年末ラリー期待・・・「17兆ドル」に総額上昇

  • 前年比全体の時価総額70兆→85兆ドルに迫り

  • 中央銀行の流動性供給と技術株中心のラリーをリードし

[写真=AP・聯合ニュース]


米ニューヨーク株式市場が連日史上最高値の更新行進を続けている中、世界の株式市場も年末ラリーが真っ最中だ。

24日(現地時間)、ニューヨーク株式市場はクリスマス休場を控えて、ひとまず息抜きに突入したが、今年の上昇幅は7年ぶりに最大となる見通しだ。米国外の欧州と中国、日本など世界主要国の看板指数も史上最高値付近で横ばいを見せている。世界47カ国の株を追跡するMSCI世界指数は12月に入って3%上がり、今年に入って24%上昇した。

年末と年初にラリーをリードしていく材料は豊富な状況だ。去る11月以降、劇的に進展している米中第1段階の貿易合意が来年1月初めに公式署名で一段落する見通しだ。署名1ヶ月後には発酵される予定だ。米朝自由貿易協定(NAFTA)を代わりにする新しい米国・メキシコ・カナダの協定(USMCA)も今月19日、米下院で可決された。

英国のボリス・ジョンソン首相が率いる保守党の早期総選挙圧勝もブレグジッド(英国の欧州連合離脱)の不確実性を除去し、欧州経済の見通しをより明確にしているという評価が出ている。

ドイツのドイツ銀行によると、世界の株式市場の時価総額は今年初め70兆ドル未満だったのが85兆ドル(約9京8940兆ウォン)を超えた。

ドイツ銀行は、ニューヨーク証券取引所のダウとS&P500指数が昨年より20%以上上昇し、全世界の株式市場の上昇を牽引していると説明した。

特にグローバルIT企業であるアップル(前年比80%上昇)とフェイスブック(57%上昇)など、主要ハイテック銘柄の善戦が功を奏したという評価だ。また、世界各国の中央銀行の金利引き下げの影響で市場の流動性が供給され、市中資金が証券市場に大挙流入されたことも好材料として作用したという分析だ。

金融情報企業のファクトセットによると、S&P500の株価収益率(PER)は約18倍で、2018年1月以降、最も高くなった。株価の水準がそれだけ高くなったということだ

業界の専門家は、「世界経済を脅かしていた地政学的リスクが減ったうえ、クリスマスを前後に現れ始めたサンタクロースラリーへの期待が続き、今年の年末の株式市場は強い上昇弾力を示すだろう」と予想した。

 
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